2028年度から変わる大阪府公立入試「学校特色枠」について詳しく解説

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2028年度(令和10年)から、大阪府の公立高校入試制度が大きく変わることをご存じでしょうか?

中でも注目すべきは、新たに導入される「学校特色枠」です。

この制度は、現在の中学校1年生(2026年1月時点)以降のお子さんが受験するタイミングからスタートします。
公立高校を目指す生徒さんや保護者の方にとって、合否を左右すると言っても過言ではないほど、非常に重要な変更点となります。

「全然知らなかった」「このままでは、うちの子は大丈夫かしら……」 そのように不安を感じる方も多くいらっしゃるかもしれません。

しかし、ご安心ください。

この制度を正しく理解し、早めに対策をとることができれば、むしろお子さんの進路の選択肢を広げる大きなチャンスになります。

今回は、この「学校特色枠」について詳しく解説します。この記事を読んでいただければ、制度の内容をしっかりと理解し、今日から必要な対策を始めることができます。

ぜひ、これからの進路選びの参考にしてください。

今回は「学校特色枠」に絞って解説しますが、2028年度入試全体の変更点や流れについて知りたい方は、以前の解説記事もあわせてご覧ください。

目次

2028年度(令和10年度)入試改革の全体像とは?

2028年度(令和10年度)から始まる新しい入試制度。
対象となるのは、現在の中学1年生(2026年1月時点)からです。

これまでの「テストの点数+内申点」だけで決まる入試から、生徒一人ひとりの「多様な個性」「意欲(主体性)」をより重視する形へと変化します。

ここでは、その改革の全体像を5つのポイントに整理してお伝えします。

入試日程が「一本化」され、時期が早まります

これまで2月(特別選抜)と3月(一般選抜)に分かれていた試験が、「一般選抜」として一つに統合されます。

試験日も3月1日ごろに早まる予定です。

これにより、合格発表から入学までの準備期間が長く確保できるようになり、余裕を持って高校生活のスタートを迎えられるようになります。

新制度「学校特色枠」の導入

全日制の一般選抜において、各高校が求める生徒像(アドミッション・ポリシー)に合った受験生を優先的に合格させる「学校特色枠」が新設されます。

選抜は以下の2つの手順で行われます。

  • 第1手順(特色枠): 希望者が応募し、各高校独自の検査(面接、プレゼン、作文など)によって選抜されます。
  • 第2手順(総合点順): 特色枠で合格しなかった人と、特色枠に応募しなかった人全員を対象に、これまで通り「学力検査」と「調査書」の合計点で選抜されます。

「第2志望校」への出願チャンス

万が一、第1志望校が不合格だった場合でも、定員に空きがある(募集人員に満たなかった)他の公立高校を「第2志望校」として志願できる仕組みが整えられます。

その際、試験を再受験する必要はなく、すでに受けた国語・数学・英語の共通問題の成績と調査書を活用して判定が行われます。

評価資料がシンプルになり、中3の成績がカギに

受験生の負担を減らし、各校の特色をより反映させるために、以下の変更が行われます。

  • 英語資格の見直し: 英検などの外部検定スコアの点数換算率(読み替え率)について、見直しが行われます。
  • 「自己申告書」の廃止: これまで全員提出だった「自己申告書」や、調査書の「活動/行動の記録」欄が廃止されます。
  • 調査書の比重変更: 中学校3年間の評定について、中学3年生の成績をより重視する比率になります。 【 1年:2年:3年 = 1:1:3 】

学校タイプごとの選抜方法

学校のタイプごとに選抜方法も変わります。

志望校がどのタイプなのかは、しっかりと確認しておきましょう。

  • エンパワメントスクール・ステップスクール: 学力検査(3教科)と面接を行い、「学びたい意欲」を重視した選抜となります。
  • 定時制・通信制: 学力検査は実施せず、面接・調査書・エントリーシートをもとに合否が判定されます。

新制度のより詳細な内容については、令和7(2025)年度中に各高校から公表される予定です。

また、改革の背景や詳しい内容については以前の記事でも解説していますので、ぜひそちらも参考にしてみてください。

ここが変わる!新設される「学校特色枠」とは?

「学校特色枠」とは、各高校が掲げる「アドミッション・ポリシー(求める生徒像)」に合わせて、その学校にマッチする生徒を優先的に合格させる新しい仕組みです。

これまでのように学力検査の点数だけで決めるのではなく、受験生一人ひとりの「個性」や「可能性」を見て、「この学校で学びたい!」という生徒の興味・関心と、学校の特色をマッチングさせることを目的としています。

合格が決まる「2段階」の仕組み

一般選抜(全日制)では、以下の2つの手順で合否が決定されます。 ここが非常に重要なポイントです。

  • 第1手順(まずは「学校特色枠」で判定) 「学校特色枠」に応募した生徒の中から、各高校独自の資料や検査をもとに、優先的に合格者を決定します。
  • 第2手順(次に「総合点」で判定) 第1手順で合格しなかった人と、そもそも特色枠に応募しなかった人全員を対象に、これまで通り「学力検査」と「調査書」の合計点(総合点)が高い順に合格者を決定します。

特色枠に挑戦してダメだった場合でも、自動的に一般の選抜(第2手順)で再判定されます。
つまり、チャンスが2回あるといえます。

出願のルールとテストについて

この枠を利用するにあたって、押さえておきたい基本ルールです。

学力検査は必須!

ここを誤解しないようにしましょう。特色枠に応募する・しないに関わらず、志願者全員が共通の学力検査(5教科)を受験しなければなりません。

定員はどれくらい?

原則として、その高校の募集人員の50%以下の範囲で設定されます(学校により異なります)。

自分で選べる

「学校特色枠」に応募するかどうかは、出願時に志願者自身が選択できます。
強制ではありません。

1つだけ選べる

各高校は最大3つまで特色枠のメニューを用意できますが、受験生が応募できるのはそのうち1つだけです。

どうやって評価されるの?(選抜資料)

合否の判定には、共通の試験に加えて、高校ごとの「独自検査」がプラスされます。

  • 独自の検査内容:面接、プレゼンテーション、作文、小論文、実技検査、エントリーシートなど、学校によって内容は様々です。
  • 学力検査の扱いも柔軟に:5教科すべての点数を使う学校もあれば、数学や英語など**「特定の教科のみ」**の点数を見たり、特定教科の配点を高くしたりする学校もあります。
  • 「実績」だけじゃない:過去に取得した資格や受賞歴(大会優勝など)だけで合否を決めるわけではありません。これからの意欲や適性が重視されます。

どんな子が対象?(5つの区分)

学校特色枠」は、大きく以下の5つのタイプに分かれています。
お子さんがどれに当てはまりそうか、イメージしてみてください。

  1. 学校生活への意欲 中学校での活動や、高校入学後の学びに対する「強い意欲」がある子。
  2. 学科等への適性 看護、幼児教育、英語、理数など、その学科の専門分野に向いている子。
  3. 文化・体育的活動 スポーツや芸術など、部活動等に熱心に取り組み、継続する意欲がある子。
  4. 地域貢献 生徒会活動やボランティア、地域の課題解決などに積極的に取り組みたい子。
  5. 探究活動 自ら課題を見つけ、論理的に考え、解決しようとする姿勢がある子。

「学校特色枠」がない学校

すべての高校で実施されるわけではありません

以下の学校・学科では設定されません。

  • エンパワメントスクール、ステップスクール(全日制)
  • 定時制、通信制、昼夜間単位制
  • 一部の専門学科:府立港南造形(総合造形科)、府立水都国際(グローバル探究科)、府立咲くやこの花(演劇科)、府立東住吉(芸能文化科)、岸和田市立産業(デザインシステム科)

ただし、これらの学校でも「学校特色枠」という名前ではないものの、面接やエントリーシートを使って「意欲」を重視する選抜方法が別途用意されています。

学校特色枠を実施する学校とその詳細

いよいよ気になるのが、「具体的にどこの学校が実施するのか?」という点ですよね。

2026年1月時点で判明している、2028年度入試における実施校と、その内容をまとめました。

結論からお伝えすると、大阪府の公立高校のほとんどが、この「学校特色枠」を実施する予定です。

今後、来年度以降にさらに追加の情報や変更が発表される可能性もあります。

詳細は各学校のホームページに順次掲載される予定ですので、情報の更新を見逃さないようにしましょう。

全日制の課程:普通科(府立高校)

多くの生徒さんが受験する「普通科」では、主要5教科の成績に加え、副教科の評定や、エントリーシート(ES)などを組み合わせて総合的に評価する学校が多く見られます。

学校名募集割合選抜資料選抜方法のポイント
清水谷10%学力(国数英)、調査書国語2倍の成績と調査書副教科評定(1~3年同等)の合計順。
50%学力(5教科)、調査書、ESES評価が合致する者のうち、学力・調査書・ES評価の合計点順。
阿倍野10%学力、調査書、ES総合点の上位110%以内のうち、ES評価が合致する者を合格。
東住吉20%学力、調査書、作文学力(5教科)・副教科評定・作文の合計点順。
阪南30%学力(国数英)、調査書国数英の成績と保健体育の評定の合計順(上位30%まで)。
池田20%学力、調査書5教科の学力成績と、副教科評定(3年分)を合算した合計点順。
東淀川5~20%学力、調査書、実技、ES、地域貢献競技適性(20%)、医療・看護系志望(10%)、地域貢献(5%)の3枠を設定。
桜塚10%学力、調査書5教科成績と調査書評定(3年重視)の合計順(上位10%まで)。
茨木西10%学力(国数英)国数英の成績が高い順に上位10%を合格。
北摂つばさ10%調査書、ES美術の評定(3年3倍)とES評価の合計点順。
箕面15%学力(国数英)国数英を2倍した成績順に判定。
吹田20%面接、ES学力検査を用いず、個人面接(60点)とES評価(40点)の合計順。
吹田東10%学力、調査書、ES総合点上位20%以内のうち、ES評価が合致する者を合格。
北千里10%学力、調査書学力成績と調査書評定(3年重視)の合計順。
山田10%調査書、ES調査書評定の上位20%以内のうち、ES評価が合致する者を合格。
三島10%学力(数英理)数英理を2倍とした学力成績順に判定。
高槻北10%学力(国数英)、ES国数英の成績上位20%以内のうち、ES評価が合致する者を合格。
芥川10%学力、調査書5教科成績と調査書(5教科10倍・副教科20倍)の合計点順。
阿武野10%調査書、ES調査書評定とES評価の合計が高い順に合格。
西寝屋川10%学力、調査書、作文総合点上位110%以内のうち、作文評価が合致する者を合格。
北かわち皐が丘10%学力(数英理)、調査書数英理成績と調査書評定の合計順。
長尾25%調査書調査書評定(3年重視)の高い順に上位25%を合格。
牧野10%調査書、ES調査書評定上位90%の中から、ES評価が合致する者を合格。
香里丘15%学力(数英理)、調査書数英理のうち、最も高い1教科の「学力+調査書」点数で判定。
守口東10%調査書、ES調査書評定とES評価の合計点順。
野崎10%調査書、面接調査書評定と集団面接評価の合計点順。
枚方津田10~20%学力(各枠別)、調査書人文系・理数系(各10%)、文化・体育(20%・保体重視)の3枠。
枚方なぎさ10%学力、調査書美術評定を重視した合計点順で判定。
交野50%調査書調査書評定(1~3年同等)の高い順に上位50%を合格。
布施10%学力学力検査(5教科)成績の上位10%を合格。
みどり清朋10%学力、実技学力検査成績と実技検査(部活動適性)の合計順。
山本10%学力、ES学力検査成績とES評価の合計点順。
八尾10%学力(国数英)国数英を2倍とした学力成績順に判定。
河南50%ESESの評価が求める生徒像に合致する者を合格。
金剛10%学力、ES探究活動意欲を重視。国英社の成績とES評価の合計点順。
狭山3~7%学力、調査書、面接学力(国理重視)枠、探究活動(面接あり)枠などを設定。
金岡20%学力(国数英)国数英の学力成績順に上位20%を合格。
東百舌鳥20%調査書調査書評定(3年重視)の高い順に上位20%を合格。
堺西50%学力(国数英)、調査書、ES国数英成績と調査書上位50%の中からES評価で決定。
堺上50%学力、調査書5教科成績と調査書評定(3年3倍)の合計点順。
泉大津10%調査書調査書評定(3年重視)の高い順に上位10%を合格。
高石10%調査書、ES調査書評定順に、ES評価が合致する者を合格。
20%学力、調査書国数英2倍の成績と調査書評定(3年重視)の合計点順。
貝塚南10~20%調査書、実技、作文競技適性(20%)、文化活動(10%)の2枠を調査書と合算して判定。
信太10~20%学力、調査書、ES看護・教育・部活動の3区分を設定し、ES評価で判定。
和泉10%学力(英語)英語の学力成績の高い順に上位10%を合格。
久米田5%調査書、ES探究活動。調査書評定とES評価の合計点順。
りんくう翔南10%学力、調査書5教科成績と調査書評定(3年重視)の合計点順。
日根野10%学力学力検査(5教科)成績の上位10%を合格。
市岡10%学力、調査書調査書評定上位50%の中から、5教科成績で判定。
槻の木10%学力学力検査(5教科)成績順に上位10%を合格。

全日制の課程:専門学科・文理学科

難関校として知られる「文理学科」と、工業や商業などの「専門学科」では、求められるものが少し違います。

  • その他の専門学科: その分野への適性を見るために、「実技検査」「面接」を重視する学校が多いのが特徴です。
  • 文理学科設置校: 多くの学校で「学力検査(テスト)+ エントリーシート(ES)」という形式が採用される予定です。高い学力に加え、学ぶ意欲を文章で表現する力が求められます。
学校名募集割合選抜資料選抜方法のポイント
北野・天王寺・三国丘・岸和田・生野・四條畷・茨木・豊中・高津・大手前(文理)10%学力(国数英)、ES国数英の成績順に、ES評価が合致する者を上位10%まで合格。
千里・泉北・住吉(国際・理数系)10~50%学力数理(総合科学)や数英(国際文化)を2倍等、特定教科を重視して判定。
夕陽丘(音楽)30%学力、調査書、実技**実技検査(900点)**を重視し、学力・調査書との合計点順。
都島工業(全科)20~50%学力、調査書、面接理数工学(50%・面接重視)、建築・都市(20%・調査書重視)など学科別。
今宮工科・淀川工科・茨木工科10~40%学力、調査書、面接、ESものづくり適性を重視。ESや個人面接で判定。
園芸・農芸5~10%調査書、作文、ES理科や技術・家庭の評定と作文・ES評価を重視。
桜和(教育文理)10%学力、調査書、作文総合点上位110%以内のうち、作文評価が合致する者を合格。
大阪ビジネスフロンティア10%学力国英社の学力成績順に上位10%を合格。
鶴見商業・住吉商業・淀商業10~50%学力、調査書、面接商業への意欲を重視。調査書評定や特定教科(国語)の成績で判定。

全日制の課程:総合学科

「総合学科」では、生徒の主体性や表現力を重視する傾向があります。
そのため、テストの点数だけでなく、「面接」や「プレゼンテーション」など、独自の評価方法を導入する学校が目立ちます。

学校名募集割合選抜資料選抜方法のポイント
柴島20%学力、調査書、作文総合点上位110%以内のうち、作文評価が合致する者を合格。
今宮50%学力(数英)、調査書数学・英語を2倍とした学力成績と調査書評定の合計順。
咲くやこの花(総合・食物)10~20%学力、調査書、実技、小論文スポーツ適性(20%・実技)、食物文化(10%・小論文)など。
千里青雲10%面接、ES個人面接(好きなことについて3分発表)とESで判定。
福井10~15%調査書、作文、実技文化系・体育系部活動への意欲を調査書と合算して判定。
枚岡樟風50%学力、調査書総合点上位110%以内のうち、副教科評定が高い順に合格。
八尾北50%調査書、ESES評価が合致する者のうち、調査書評定が高い順に合格。
門真なみはや10%調査書、面接成果物持込み可の集団面接。調査書評定と面接の合計点順。
松原15~35%学力得意教科を活かす枠。最も高得点の教科を2倍にして判定。
堺東10%調査書、ES副教科評定とES評価の合計点順。社会ルール遵守を重視。
伯太15%学力、調査書高得点2教科を1.5倍。学力と調査書の合計順。
貝塚50%学力、調査書、面接、プレゼン5分間のプレゼンテーションと個人面接を実施。
豊中(能勢分校)50%学力、調査書、面接、プレゼン地域課題解決への意欲をプレゼンで評価。

市立高等学校

学校名募集割合選抜資料選抜方法のポイント
堺市立堺10~25%学力、調査書英語科(25%)は英語成績重視。他(10%)は国数英成績順。
東大阪市立日新20%調査書、面接集団面接を実施。ラグビー、バスケットボールの活動意欲重視。
岸和田市立産業20%調査書、ES商業科・情報科(各20%)。調査書評定とES評価の合計点順

中1・小学生のうちから家庭でできる対策は?

いよいよ、「家庭で何ができるか?」という具体的なお話です。

「2028年度から変わる」と聞くと、急にハードルが上がったように感じて、「うちの子、大丈夫かしら?」と戸惑う保護者の方も多いと思います。

しかし、焦る必要はありません。

ここからは、この「学校特色枠」を上手に活用するための考え方と、今のうちから家庭でできる対策について解説していきます。

学校特色枠の基本の対策は「今まで通り」で大丈夫です

まず、一番にお伝えしたいのは、「特別なことをしなきゃ!」と焦らなくていいということです。

不安になる情報も多いかと思いますが、現時点でできる最大の対策は、 「学校生活を楽しみ、勉強を頑張り、部活動などにも真剣に取り組むこと」 これに尽きます。

公立高校の入試制度が変わるといっても、これまでの入試(学力検査+調査書)がなくなるわけではありません。

「今までの入試制度」に、「新しいチャンス(学校特色枠)」がプラスされたと考えてください。
ですから、基本的には今まで通り、日々の学校生活を大切にすることが一番の近道です。

その上で、「より万全な対策をしたい」という方のために、5つのポイントに分けて具体的な準備をお伝えします。

学校特色枠のための具体的な5つの対策

「学校特色枠」は、高校が求める「具体的な生徒像」と、お子さんの個性がマッチするかどうかが鍵です。

これまでの「偏差値だけで選ぶ」選び方とは少し視点を変える必要があります。

志望校のアドミッション・ポリシー(求める生徒像)を知る

これが最大の対策です。
各高校が公表している「スクール・ポリシー(アドミッション・ポリシー)」を読み解きましょう。

  • 時期の目安: 特別な勉強は必要ありません。中学3年生の夏休み明け頃から学校の先生に相談し、本格的な準備を始めれば十分間に合います。
  • 見るべきポイント: その学校はどんな生徒を求めているのか?(リーダーシップ? 探究心? 部活動の実績?)
  • 家庭でできること: 単に「行きたい」だけでなく、**「自分のどんなところが、その学校に合っているか」**を親子で話し合ってみましょう。

エントリーシート(ES)の作成準備

多くの学校で、出願時に「エントリーシート」の提出が求められます。
これは合否を決める重要な資料になります。

  • 勘違いしやすい点: 「すごい資格」や「大会での優勝経験」がないといけないわけではありません。
  • 重要なのは「プロセス」: 実績そのものより、**「そこから何を学び、高校でどう活かしたいか」**という意欲や過程を言葉にする力が求められます。
  • 時期の目安: これも中学3年生の夏頃からで大丈夫です。学校の先生が添削や指導をしてくれるので、必ずチェックしてもらうようにしましょう。

高校独自の検査(面接・プレゼン・作文)への慣れ

「学校特色枠」では、2日目に面接やプレゼンテーション、作文などが実施されます。

  • 面接・プレゼン: 「好きなことについて3分間話す」といったユニークな課題が出ることも。論理的に、かつ熱意を持って伝える練習が必要です。
  • 作文・小論文: 志望する学科(看護、国際、ものづくり等)に関連するテーマについて、自分の意見を書く練習をします。
  • 対策: これらは練習すれば必ず上達します。中学3年生の夏休み明けから、学校の先生にお題を出してもらい、模擬面接や添削を繰り返しましょう。

特定教科の学力強化(苦手科目の克服)

ここだけは、早めの対策が必要です。

高校によっては、「数学と英語の点数を2倍にする」「一番いい点数の科目を重視する」といった、教科に重みづけをする(傾斜配点)場合があります。

  • 注意点: 配点が高い教科が「苦手科目」だと致命的です。もし中1・中2の段階で苦手意識があるなら、今すぐに克服の勉強を始めましょう。
  • リスク管理: 特色枠がダメだった場合、一般選抜(第2手順)では5教科すべての成績が必要です。特定の教科だけ勉強して、他を捨てることは絶対にやめましょう。

調査書(内申点)の「副教科」も大切に

一部の普通科高校(清水谷、池田、夕陽丘など)では、「音楽・美術・保健体育・技術家庭」の実技4教科の評定を重視するケースがあります。

  • 家庭でできること: 特別な習い事をする必要はありません。授業を真面目に受け、提出物を出し、期末テストでしっかり点数を取る。これだけで十分な対策になります。
  • アドバイス: 「副教科だから」と手を抜かず、日頃からコツコツ取り組むことが、結果的に合格の可能性を広げます。

「学校特色枠」と聞くと難しそうですが、大切なのは「苦手を作らず、学校生活を真面目に送る」という基本です。

その上で、中3の夏以降に志望校に合わせた「見せ方」の練習をしていけば、必ず良い結果に繋がります。

「学校特色枠」によって、志望校のチャンスは広がります!

これまでの高校入試制度では、どうしても「学校の内申点」と「当日の学力検査の点数」を上げることだけに集中せざるを得ませんでした。

しかし、今回の新しい入試制度「学校特色枠」の導入によって、「多様な視点」からの評価が加わります。
これにより、「今までの基準では少し厳しいかも……」と諦めていた生徒さんでも、自分の得意なことや意欲を活かし、この制度を上手に活用することで、志望校合格の可能性をぐっと高めることができるようになりました。

もちろん、制度自体は少し複雑になり、戸惑うこともあるかもしれません。
ですが、恐れる必要はありません。

親子で正しく理解し、準備をしていけば、必ずお子さんの希望する未来への助けになります。
私たち親も、自信を持ってサポートしていきましょう!

対策は「焦らず、基礎を大切に」

特定の教科を極端に重視する学校でない限り、小学生や中1・中2の段階から、何か特別な対策に追われる必要はありません。

今まで通り、以下の3つを大切にしてください。

  • 学校生活を大切にする
  • 日々の勉強をコツコツ頑張る
  • 部活動などに真剣に取り組む

そして、中学3年生になり、志望校がある程度固まってきた段階で、その学校に合わせた対策(面接や作文など)を少しずつ始めれば十分に間に合います。

それまでは、すべての土台となる「基礎的な学力」をしっかりと身につけることに集中しておきましょう。

今回の記事が、これからの進路を考える上で少しでもお役に立てれば嬉しいです。

なお、大阪府の公立高校入試の全体像や、2028年度からの変更点については、以前の記事でも詳しく解説しています。ぜひ、こちらも合わせて読んでみてください。

もし、気になることや質問があれば、公式LINEやホームページのお問い合わせフォームから、いつでも気軽に連絡してください。

それから、枚方市内で完全個別指導の学習塾も運営しています。
もし、お子さんが勉強で困っていることがあれば、ぜひ一度ホームページをご覧ください。

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