【発達障害】集中力はアイテムで変わる!勉強がはかどるアイテムや方法
「うちの子、もしかして集中力がないのかも…?」
そう思っていらっしゃるお母さん、多いのではないでしょうか?
発達障害のあるお子さんは、周りの音や光に敏感だったり、じっとしているのが苦手だったりすることがありますよね。
そのため、
- 授業中に先生のお話を聞くのが難しい
- 宿題に時間がかかってしまう
- 家でなかなか勉強に集中できない
など、お子さん自身も、そしてお母さんも、悩んでしまうことがたくさんあるかもしれません。
でも、大丈夫です!
最近は、発達障害のあるお子さんの集中力をサポートしてくれる、便利なアイテムがたくさん出ているんです。
視覚や聴覚の刺激を遮断するもの、落ち着きを促すもの、体を動かしながら集中できるものなど、種類も豊富です。
これらのアイテムをうまく活用すれば、お子さんの集中力を高めて、学習効率をアップさせることができるんですよ!
この記事では、発達障害のあるお子さんの勉強がはかどる、おすすめのアイテムをタイプ別にご紹介していきますね。
また、家庭で簡単にできる、お子さんが勉強に集中するための方法なども、合わせてお伝えします。
ぜひ、お子さんに合ったアイテムや方法を見つけて、集中しやすい学習環境を作ってあげてください!
集中力をサポートしてくれるアイテムをご紹介!
お子さんの困りごとに合わせて、おすすめのアイテムをタイプ別にご紹介しますね。
「うちの子は、そこまで困ってないかも…?」と思っても、使ってみると意外と集中できるアイテムもあるかもしれません。
ぜひ、参考にしてみてください。
視覚の刺激が気になるお子さんにおすすめのアイテム
まずは、視覚からの刺激に敏感なお子さん向けのアイテムをご紹介しますね。
お子さんに合うかどうかは、実際に使ってみないとわからないこともあります。
気になるアイテムがあったら、ぜひ試してみてくださいね。
デスクパーテーションで簡単に集中できる環境に
机の上に置くだけで、簡単に視界を遮って集中しやすい環境を作ってくれるのが、デスクパーテーションです。
シンプルなものは仕切りだけのものが多いですが、3000~4000円くらいのものになると、仕切りに今日の予定表や筆記用具などを入れられるポケットが付いているものもあります。
これなら、パーテーションを置くだけで、あっという間に勉強スペースを作ることができますね。
もっとお手頃なものがいい場合は、ダイソーで330円(税込)で販売されているので、チェックしてみてください。
リビングで勉強させているご家庭も多いと思いますが、デスクパーテーションを使えば、簡単に仕切りを作ることができるので、リビングでも集中しやすくなります。
興味のある方は、「デスクパーテーション」で検索してみてくださいね。
チェックリストで、やるべきことを「見える化」!
最近は、スマホのアプリなどでやることリストを作ることもできますが、私は、紙に書いていつでも目に入るようにしておくのがおすすめです。
発達障害のあるお子さん、特にADHD(注意欠如・多動症)のお子さんの場合、「算数の宿題をする」と決めていても、途中で他のことに気を取られてしまって、いつの間にか国語のドリルを開いてしまう…なんてこともあるかもしれません。
そんなことにならないように、勉強中に目に入る場所に、今日やるべきことを書いて貼っておきましょう。
チェックリストは、勉強だけでなく、毎日の生活の中でも使えます。
例えば、「朝起きたら顔を洗う」「歯を磨く」「ご飯を食べる」といった、毎日のルーティンをリストにしておくことで、お子さん自身で「次は何をすればいいのか」がわかりやすくなります。
チェックリストをうまく活用して、お子さんが集中しやすい環境を作ってあげてください。
色付きオーバーレイ・サングラスで、まぶしさを軽減!
明るい教室が苦手なお子さんや、白いプリントのまぶしさが気になるお子さんには、色付きのオーバーレイやサングラスがおすすめです。
- メガネやサングラスをかけるのが苦手なお子さんには、オーバーレイシート
- 普段からまぶしがりのお子さんや、すでにメガネをかけているお子さんには、色付きの度付きメガネやサングラス
「これだけで、ずいぶん楽になった!」というお子さんも多いので、まぶしさが気になるようでしたら、ぜひ試してみてください。
タイムタイマーで、時間管理をサポート!
「勉強時間を決めたけれど、なかなか集中できない」「あとどれくらいで終わるのかが気になって集中できない」というお子さんには、タイムタイマーがおすすめです。
タイムタイマーは、残り時間がひと目でわかるタイマーです。
学校でも使われていることが多く、視覚的に時間を把握しやすいので、人気があります。
サイズもいろいろあって、学校で使われているような掛け時計くらいの大きさのものから、机の上に置いても邪魔にならない小さなものまであります。
最初から長時間勉強するのは難しいので、最初は10分、15分くらいから始めて、徐々に時間を延ばしていくのがおすすめです。
焦らず、お子さんのペースに合わせて、タイムタイマーを活用してみてくださいね。
聴覚が気になるお子さんにおすすめのアイテム
聴覚が過敏で、なかなか集中できないお子さんっていますよね。
静かな場所でないと勉強に集中できないというお子さんもいるかもしれません。
そんなお子さんにおすすめのアイテムをご紹介します。
聴覚保護の定番イヤーマフ
聴覚過敏のお子さんには、定番のアイテムです。
耳を覆うように装着する防音具で、ヘッドホンによく似た形をしています。
でも、音楽を聴くためのヘッドホンとは違って、周りの音を遮断して、静かな環境を作るためのものです。
以前は、支援学校で使われていることが多かったのですが、最近は、地域の学校でも使えるようになってきています。
最近では、音響メーカーがおしゃれでスタイリッシュなイヤーマフを販売しているので、「いかにも」という感じもなく、周りの目を気にせず使えるようになっています。
「イヤーマフ」と「ヘッドホン」の見分けがつかないくらい、デザイン性の高いものも多いです。
周りの目を気にしたくないお子さんや、おしゃれに気を遣いたいお子さんには、音響メーカーから発売されているモデルがおすすめです。
ノイズキャンセリングイヤホンで音楽を楽しみながら勉強
ノイズキャンセリングイヤホンは、イヤーマフとは違って耳を覆うタイプではなく、耳の中に入れるイヤホン型です。
周りの音を打ち消してノイズを軽減してくれるので、勉強に集中しやすくなります。
最近は、イヤーマフよりも軽くてコンパクトなので持ち運びしやすく、つけていても目立ちにくいノイズキャンセリングイヤホンを使う人が増えています。
ただ、耳の中に入れるのが苦手なお子さんには、イヤーマフの方がいいかもしれませんね。
ノイズキャンセリングイヤホンの価格は、安いもので5000円以下から、高いものだと3万円以上するものまであります。
価格が高いほどノイズキャンセリング機能も高くなる傾向があるので、実際に使ってみて、お子さんに合うものを探してみるのがおすすめです。
用途別に選べる耳栓
イヤーマフやノイズキャンセリングイヤホンよりも、さらに軽くてコンパクトなのが耳栓です。
最近は、いろいろな種類の耳栓が販売されています。
音を完全に遮断するものから、会話は聞こえるけど周りの雑音だけを聞こえにくくするものまであります。
ノイズキャンセリングイヤホンと違って、バッテリーなどを充電する必要がないので、とても軽くて持ち運びも楽です。
ノイズキャンセリングイヤホンは、周りの音を打ち消す仕組みなので、使うと少しぼーっとした感覚になるお子さんもいます。
もし、お子さんがノイズキャンセリングイヤホンを苦手とするようでしたら、耳栓を試してみるといいかもしれません。
会話は聞こえるけど周りの雑音は聞こえにくくなるタイプや、音楽のライブを楽しみたいけど大音量が苦手というお子さん向けの耳栓など、いろいろな種類があるので、用途に合わせて選んでみてくださいね。
体を動かしたいお子さんにおすすめのアイテム
じっとしているのが苦手で、いつも体を動かしているお子さんっていますよね。
そんなお子さんにおすすめのアイテムをご紹介します。
バランスボールで運動しながら集中
多動傾向のあるお子さんは、じっとしているのが苦手です。
バランスボールは、常にバランスを取って筋肉を動かす必要があるので、多動傾向のあるお子さんに向いています。
バランスボールに座ることで、自然と体幹が鍛えられ、集中力もアップすると言われています。
企業や学校で取り入れているところもあります。
学校で使う場合は、事前に先生に相談してみるといいかもしれません。
ただし、必ずしも許可されるとは限らないので、ご注意ください。
バランスボールを購入する際は、サイズに注意が必要です。
大きすぎるバランスボールだと、机の高さに合わず、使いにくいことがあります。
お子さんの身長に合ったサイズのバランスボールを選んであげてくださいね。
意外と種類の豊富なクッション
バランスボールよりもコンパクトで、手軽に使えるのがクッションです。
おすすめのクッションは2種類あります。
1つ目は、姿勢矯正をしてくれるクッションです。
集中力が続かないお子さんは、集中力が切れてくると姿勢が悪くなりがちです。
姿勢が悪くなると、さらに集中力が途切れてしまうので、姿勢矯正クッションを使うことで、正しい姿勢を保ち、集中力を維持することができます。
正しい姿勢を保つだけでも、集中力が持続することがあります。
ただし、姿勢矯正クッションに慣れていないうちは、正しい姿勢を保つのが疲れてしまうかもしれません。
最初は10~15分程度から始めて、徐々に時間を延ばしていくようにしましょう。
2つ目は、バランスボールのように座りながら体を動かすことができるバランスクッションです。
もともとは、自宅でのフィットネス用アイテムとして作られたものですが、多動傾向があり、じっとしていられないお子さんにはぴったりです。
バランスクッションに座ることで、ゆらゆらと体を動かしながら、筋肉に刺激を与えることができます。
ただし、周りの人に迷惑がかからないように、注意して使うようにしましょう。
クッションはバランスボールよりもコンパクトで持ち運びしやすいので、いろいろな場所で使うことができます。
使ってみるとすごい!重い膝掛け
あまり知られていないかもしれませんが、私が個人的にとてもおすすめなのが「重い膝掛け」です。
約2kgの重さがある膝掛けブランケットで、膝にかけるだけで下半身に圧力がかかり、安心感を得て落ち着くことができます。
「なぜ落ち着くの?」と不思議に思われるかもしれませんが、多動傾向のあるお子さんは、体への刺激を感じにくいという研究結果があります。
そのため、常に動いて刺激を求めているのかもしれません。
重い膝掛けを使うことで、体に圧力を感じ、刺激を得ることができるので、落ち着きやすくなると言われています。
多動傾向のないお子さんでも、安心感を得て落ち着くことができるという意見もあるので、気になる方はぜひ試してみてくださいね。
家庭でできる!勉強に集中する方法
学校や塾よりも、家庭の方が集中できない…と感じていませんか?
そのせいで、なかなか宿題が終わらないというお子さんも多いかもしれません。
ここでは、先ほどご紹介したアイテムなどを活用しながら、家庭でも簡単にできる、勉強に集中する方法をご紹介しますね。
環境調整が大切
勉強に集中するためには、環境調整がとても大切です。
「そんなの、当たり前じゃない?」と思うかもしれませんが、意外と見落としがちなポイントも多いんですよ。
集中できる環境を作るためのポイントをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
少しの工夫で、お子さんの勉強がはかどること間違いなしです。
勉強はリビングで?子ども部屋で?
お子さんが中学生になるまでは、子ども部屋ではなく、リビングなどでお勉強することをおすすめします。
「リビングだと、親が監視しているみたいで嫌だ」と思われるかもしれませんが、そうではありません。
子ども部屋には、漫画やゲームなど、誘惑がたくさんありますよね。
ADHDなどの多動傾向のあるお子さんの場合、周りのものに気を取られて、つい勉強から脱線してしまうことがあります。
リビング学習なら、そのようなことが起こりにくくなります。
できるだけ刺激の少ない環境を作るのがおすすめです。
もし、リビングでも周りのものに気を取られてしまうようでしたら、先ほどご紹介したデスクパーテーションなどを使うのがおすすめです。
視界を狭めることで、勉強に集中しやすくなります。
集中できる場所を見つける
リビング学習をおすすめしましたが、もちろん例外もあります。
リビングで掃除機や洗濯機などの家事の音が気になったり、家族の話し声が気になる場合は、子ども部屋で勉強する方がいいでしょう。
リビングでは周りの音が気になるけれど、子ども部屋では集中できないというお子さんには、先ほどご紹介したイヤーマフやノイズキャンセリングイヤホン、耳栓などがおすすめです。
これらのアイテムを使えば、近くの図書館や塾の自習室など、いろいろな場所で勉強できるようになります。
逆に、静かすぎる環境が苦手というお子さんもいますよね。
そんなお子さんには、カフェなどに行って、BGMが流れている環境で勉強するのもおすすめです。
せっかく静かなカフェに行ったのに、周りの人の会話が気になってしまう場合は、先ほどご紹介した、周りの雑音だけを聞こえにくくする耳栓などもあるので、試してみるといいかもしれません。
音は、集中力に大きく影響します。
お子さんに合った音環境を見つけてあげましょう。
快適な空間を作る
勉強に限ったことではありませんが、お子さんにとって快適な空間を作るように心がけましょう。
- 明るすぎるのが苦手なお子さんには、明るさを調整できる照明を使ったり、遮光カーテンで外からの光を遮ったりするのも効果的です。
- 室温を調整したり、座り心地の良い椅子や机を使ったりすることも大切です。
暑すぎたり寒すぎたりすると、脳が正常に活動しなくなり、集中力も落ちてしまいます。
勉強する時間だけでも、エアコンや暖房器具を使って、お子さんが快適に過ごせる室温にしてあげましょう。
椅子と机も、意外と重要です。
長時間座りっぱなしになるので、先ほどご紹介した姿勢を矯正できるアイテムやバランスボールなどを活用して、集中力が続きやすい状態を作ってあげましょう。
このように、環境調整は、すぐに適切な状況にするのは難しいものです。
何度も試行錯誤を繰り返す必要があります。
大変ではありますが、お子さんのために、保護者の方も一緒に協力して、快適な環境を作り上げていきましょう。
ちょっとした工夫で、集中できる環境を作ろう!
今回は、発達障害のあるお子さんでも集中できるようにするためのアイテムや、環境調整の方法について解説しました。
ご紹介したアイテムは、発達障害のあるなしに関わらず、どのお子さんにもおすすめです。
気になるアイテムがあったら、ぜひ調べてみてくださいね。
お子さんの特性に合ったものを選んであげることができれば、集中力は劇的に変わります。
ただし、おすすめのアイテムや環境調整を試したからといって、すぐに効果が出るわけではありません。
根気強く、お子さんに合ったアイテムや方法を探していくことが大切です。
今回ご紹介したアイテムや集中できる方法が、少しでもお役に立てれば嬉しいです。
もし、気になることや質問があれば、X(旧Twitter)のDMや公式LINE、お問い合わせフォームから、いつでも気軽に連絡してくださいね。
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もしお子さんが勉強で困っていることがあれば、ぜひ一度ご相談ください。