【元教師が語る】不登校専門の個別指導塾を開く理由

大学を卒業してからすぐに教員採用試験に合格し、そこから7年間教員として学校で働いていました。
忙しいときもありましたが、生徒との会話や授業が楽しく、給料も安定していたので充実した生活でした。

しかし、30歳のときに2つの大きなきっかけがあり、発達障害・学習障害・不登校専門の個別指導塾を開く決意しました。

今回はそんな僕が不登校専門の個別指導塾を開く理由を書いていきます。

目次

教員を辞めた理由

僕は小学生の頃から算数が得意で、勉強が苦手な友だちに教えるのが好きでした。
そして中学生の頃から何となく教師になりたいなという気持ちがあり、そのまま高校生になりました。


高校生になり、進路を決めるときにやっぱり教員になりたいという思いがあったので、数学の教員免許が取れる大学に進学することになりました。

そして、無事に教員免許を取得することができ、そのまま教員採用試験にも合格、念願だった学校の先生になることができました。

忙しいけど楽しかった教員生活

私は配属された学校は、テレビで報道されるほど過酷な環境ではないと感じました。しかし、1~3年目はとにかく仕事に追われ、残業が当たり前という状況でした。

それでも、周りの先生たちは皆優しく、困ったときは親身になって相談に乗ってくれました。そんな温かいサポートのおかげで、なんとか乗り越えることができたのです。

仕事は忙しかったけれど、充実感でいっぱいでした。生徒たちと楽しく授業ができたり、担任として見守ってきた生徒たちが卒業式で巣立っていく姿が見れたりと教員という仕事を通してしか味わえない感動をたくさん経験しました。

そんな充実した教員生活だったので、辞める半年前までは辞めたいと考えたことは一度もありませんでした。

大きなきっかけ

教員生活7年目を迎え、責任ある仕事を任される機会が増えた一方で、周囲との人間関係に悩み、ストレスを抱える日々が続いていました。

そんな中、リフレッシュを兼ねて趣味の一人キャンプに出かけたのですが、突如強い不安に襲われ、「このままでは死んでしまうのではないか」という恐怖に駆られました。人生で初めて経験するほどの不安に、パニック状態となり、急いで帰宅しました。

その後、大きな不安に襲われることはなかったものの、大きな仕事の区切りを迎えるまで、何とか頑張り続けました。

そして、転勤した仲良しの先輩と再会した際、抱えていた悩みを打ち明けると、「とにかく休んだ方が良い」と強く勧められました。その言葉を受け、心療内科を受診したところ、適応障害による抑うつ状態と診断されました。

教員を辞めることを決意

適応障害と診断を受け、3ヶ月間の休職を経て職場復帰を試みたものの、どうしてももう一度学校に戻って頑張ろうという気持ちになれませんでした。

今後の人生を考えたときに自分のやりたいこと・挑戦してみたいことをやりたいという気持ちになりました。そんな中で、学生時代から夢見ていた「自分の塾を作る」という想いが蘇ってきたのです。

当時、結婚しており、安定した公務員を辞める不安もありました。
しかし、妻に相談してみると、「あなたの人生やし、好きなようにやってみたら」と背中を押してくれたのです。

その言葉に勇気をもらい、教職を辞して自分の塾を作る道を歩み始めることを決意しました。

そして現在は、塾を作る計画を立てつつ、家庭教師として活動を始めました。

なぜ不登校・発達障害専門なのか

私が不登校専門にした理由は、かつて教員として多くの不登校生徒と出会い、彼ら一人ひとりの個性や悩みと向き合ってきた経験から勉強に困っている生徒がたくさんいると気付いたからです。

そして、より多くの不登校生徒に寄り添い、一人ひとりの個性やペースに合わせた学習環境を提供したいという想いから、不登校専門塾を開設することを決意しました。

不登校の背景にある様々な理由

不登校になる理由は、実に様々です。

  • ASD(自閉スペクトラム症)の傾向が強く、音に敏感で大勢のざわざわした声が苦手で教室に入れない
  • 書字障害で漢字がうまく書けないため授業に出たくない
  • 勉強を頑張りたいけど境界知能なので学校の勉強に追いつくのがしんどい

これらは私が出会った不登校の生徒のほんの一例で、一人ひとりが抱える課題はもっと多岐にわたります。

私はそのような不登校の生徒一人ひとりに寄り添い、個別で授業や面談を行うことで、彼らの成長をサポートしてきました。

みんなに共通すること

多くの不登校の生徒と接する中で、想像以上に勉強に対して前向きな生徒が多く、勉強を頑張りたいという意欲を持つ生徒がたくさんいることに気づきました。

もちろん、全く話を聞こうとせず鉛筆すら持たない生徒もいましたが、それでも徐々に信頼関係を築いていくと、少しずつ心を開いてくれて、勉強に取り組もうという気持ちを持ち始めることが多かったです。

勉強への拒否感や、頑張っても報われないという挫折を経験した生徒であっても、一緒にサポートしてくれる人がいれば、もう一度挑戦したいという気持ちを抱くことができるということを学びました。

不登校の高校進学

中学校教師として勤務していた経験から、高校進学について生徒と話す機会が多くありました。

そこで意外だったのは、多くの生徒が高校生活を楽しみたいという前向きな気持ちを持っていたことです。

確かに、嫌な思い出もある学校生活でしたが、高校生になったら、充実した学校生活を送りたい、たくさんの友達を作って遊びたい、アルバイトができる学校に通ってアルバイトをしてみたいなど、将来への希望を語ってくれる生徒がたくさんいました。

勉強をして前向きに

不登校で後ろめたさを感じ、勉強ができない自分はダメだと落ち込んでいた生徒が、勉強を始めて理解できることが増えると、少しずつ高校のことや将来の夢のことなどを楽しそうに話してくれるようになりました。

もちろん、成績がすぐに上がるわけではありませんが、何年間も不登校で勉強を諦めていた子が、一歩を踏み出して頑張る姿を見るのは大きな喜びであり、その成長に貢献できたことを心から幸せに感じました。

私の経験や知識を活かして、このような素晴らしい経験を共有できるなら、これからの人生をかける価値のあるものだと確信しました。

これが、私が発達障害・学習障害・不登校専門の個別指導塾を作りたいと考えた理由です。

おわりに

2024年8月に枚方市駅から徒歩7分の場所に完全個別の学習塾を開校しました!

不登校や発達障害でお困りの方はもちろんのこと、そうでない方でも入塾することが可能なので、ぜひ体験授業&学習相談に来てください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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