【中学生の自宅学習】学年別・理想の勉強時間と効果的な学習方法

「うちの子、全然勉強しないんです…」「ゲームやスマホばかりで、ちっとも机に向かわない…」「テスト前に慌てて勉強するけど、普段は全然…」

中学生のお子さんをお持ちのお母さんなら、一度はこんな悩みを抱えたことがあるのではないでしょうか?

思春期を迎える中学生は、心も体も大きく変化する時期。

部活や友達関係など、勉強以外のことに興味を持つことも多く、なかなか机に向かう時間を取れない…というお子さんも多いかもしれません。

でも、だからといって「勉強しなさい!」とガミガミ言うのは逆効果です。
お子さんのやる気を削いでしまう可能性もあります。

そこで今回は、中学生の学年別の平均勉強時間と理想の勉強時間、効果的な家庭学習の方法をご紹介します。

さらに、親としてできるサポートについても詳しく解説していきますので、ぜひ最後まで読んで、お子さんの学習習慣づくりに役立ててください。

目次

中学生の平均的な勉強時間ってどのくらい?

お子さんが中学生になると、気になるのが勉強時間ですよね。

「周りの子はどれくらい勉強してるんだろう?」そう思われるお母様も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、文部科学省と国立教育政策研究所が行った調査を元に、中学生の平均的な勉強時間についてお話しします。

中学3年生の平均的な勉強時間

令和5年度の全国学力・学習状況調査(約93万人の公立・国立・私立の中学3年生が対象)によると、4月の段階で、

  • 平日:1~2時間
  • 休日:2~3時間

という結果が出ています。

受験を控えた中学3年生でも、4月時点では、まだそれほど勉強時間に力を入れていないのかもしれませんね。

でも、夏休み明けの9月頃になると、受験に向けて勉強時間が増えることが予想されます。

お子さんの状況に合わせて、無理のない学習計画を立ててあげましょう。

出典:国立教育政策研究所【令和5年度 全国学力・学習状況調査 報告書・調査結果資料

中学1、2年生の勉強時間ってどれくらい?

文部科学省のデータはないのですが、色々な学習サイトや大手学習塾などがアンケート調査を行っています。

そのデータによると、

  • 中学1年生:1~1.5時間
  • 中学2年生:1.5~2時間

くらいが平均的な勉強時間と言われています。

学年が上がるにつれて、勉強時間も少しずつ増えているようですね。

ただし、ここで注意しておきたいことがあります

これらのアンケートに答えているのは、塾に通っていたり、教育に関心の高い保護者やお子さんの可能性が高いということです。

つまり、実際の中学1、2年生の平均的な勉強時間は、これよりも少ないかもしれないということです。

この点は、心に留めておいてくださいね。

出典:ベネッセ教育総合研究所【[データ集]第2回 学習時間について考えるデータ集】
出典:朝日小学生新聞【中学生の勉強時間ってどれくらいが普通?】
出典:塾選【中学生の勉強時間は平均どれくらい?平日と休日、中学1・2・3年生の学年別ではどう違う?】

中学生の勉強時間、どれくらいが理想?

中学生になると、気になるのが理想の勉強時間ですよね。

そんな保護者のために、学年別に理想的な勉強時間について考えてみましょう。

中学1年生の理想の勉強時間

中学1年生のうちは、まず「勉強する習慣」を身につけることが大切です。

長時間机に向かうよりも、毎日少しでも良いので、定期的に勉強する習慣を身につけさせましょう。

平均点を目指すなら

今までたくさんの生徒を見てきた感覚ですが、週に2時間程度の勉強で十分です。

例えば、数学と英語を週に1時間ずつ、1回30分を週4回行うのがおすすめです。

毎日長時間勉強するよりも、週の半分以上を「勉強する日」にすることで、習慣づけやすくなります。

もちろん、これは普段の学習時間なので、テスト前はもっと勉強する必要があります。

テスト期間中は、平日は1時間、休日は2時間以上の勉強時間を確保するようにしましょう。

高得点を目指すなら

中間テストや期末テストで80点以上を目指す場合は、毎日1時間以上の勉強時間を確保しましょう。

休日はさらに増やして、2時間くらい勉強するのがおすすめです。

また、塾や家庭教師などを利用するのも良い方法です。

塾や家庭教師では、学習の仕方やテスト対策の方法を学ぶことができます

自分で勉強できるお子さんでも、より効率的に学習を進めるために、塾や家庭教師の力を借りるのも良いでしょう。

さらに、テスト期間中は平日は2時間、休日は3時間くらい勉強すれば、高得点も夢ではありません。

中学2年生の勉強時間、どれくらいが理想?

中学2年生になると、勉強内容がぐっと難しくなります

そのため、お子さんによっては、周りの子と学力に差が出てくる時期でもあります。

でも、まだ大丈夫です!
中学2年生から本格的に学習を始めれば、遅れを取り戻すことは十分可能です。

平均点を目指すなら

週に4時間程度の学習時間を確保しましょう。

1回に長時間勉強するよりも、1日1時間程度の勉強を週4回行うようにすると、習慣づけやすくなります。

学校の予習・復習や宿題など、内容はどんなものでも構いません

まずは、毎日少しでも良いので、机に向かう習慣を身につけさせましょう

高得点を目指すなら

中学2年生になっても、良い成績をキープしたい場合は、平日は1.5時間以上、休日は2.5時間以上の勉強時間を確保するのがおすすめです。

中学1年生の頃から、しっかりと勉強する習慣が身についているお子さんであれば、急に学習量を増やす必要はありません

学校の予習・復習、課題、塾の宿題などをこなしながら、今のペースを維持していきましょう。

部活動やクラブ活動などで忙しくなる時期ですが、勉強とのバランスを上手に取るように心がけましょう。

中学1年生のときの成績が平均点以下だった場合は…

中学1年生のときの成績が平均点以下だった場合は、少し頑張る必要があります

中学1年生のときの遅れを取り戻すためには、勉強量を増やすことが大切です。

特に、数学と英語は積み重ねが重要な科目なので、早めに基礎を固めておきましょう

具体的には、平日は1時間以上、休日は2時間くらい勉強時間を確保するようにしましょう。

また、塾や家庭教師などを利用するのも良い方法です。

塾や家庭教師では、勉強の仕方や基礎を丁寧に教えてもらうことができます。

そこでしっかりと基礎を学び、勉強の仕方をマスターすれば、少しずつ周りの子に追いつくことができるはずです。

中学3年生の勉強時間、受験に向けてどれくらい必要?

いよいよ受験生! 中学3年生になると、高校受験を意識した勉強計画が必要になります。

目標とする高校別に、理想の勉強時間について考えてみましょう。

偏差値50前後の高校を目指すなら

校のテストで平均点くらい取れているお子さんであれば、今のペースを維持して、平日は1時間以上、休日は2時間以上を目安に勉強しましょう。

夏休み中は、受験勉強を本格的にスタートさせる時期です。
毎日3時間以上を目安に、計画的に学習を進めていきましょう。

夏休み明けからは、さらにギアを上げて、平日は2時間以上、休日は4時間以上勉強するのが理想です。

偏差値60以上の高校を目指す場合

普段の学校のテストで80点以上取れているお子さんであれば、その調子で、平日は2時間以上、休日は3時間以上を目安に勉強しましょう。

夏休み中は、さらに勉強量を増やし、毎日4時間以上勉強するのが理想です。

できれば6時間前後の学習ができると、さらに良いですね。

とはいえ、無理は禁物です。
お子さんのペースに合わせて、少しずつ勉強時間を増やしていきましょう

夏休み明けからは、平日は3時間以上、休日は5時間くらい勉強できれば、目標達成に大きく近づくはずです。

中学1、2年生のときの成績が平均点くらいのお子さんであれば、上記の時間にプラス1時間を目安に勉強すると良いでしょう。

勉強の基礎ややり方は理解できていると思うので、あとは勉強量を増やすことを意識しましょう。

目標を高く設定するのは大変なことですが、憧れの高校生活を手に入れるために、頑張ってみましょう!

中学1、2年生の成績が平均以下の場合

中学3年生の勉強は、中学1、2年生の頃に比べて格段に難しくなります

学習に遅れを感じている場合は、その遅れを取り戻すために、かなりの努力が必要です。

平均点以下から偏差値50前後の高校を目指す場合は、平日は2時間以上、休日は3時間以上、勉強時間を確保しましょう。

夏休み中は、4時間以上の勉強を心がけましょう。

夏休み中に、少しでも遅れを取り戻し、夏休み明けからスムーズに受験勉強を始められるように準備しておくことが重要です。

夏休み明けからも、平日は3時間以上、休日は5時間以上の勉強を続けられるように、しっかりと計画を立てましょう。

もちろん、お子さんの現状や目標、勉強の質によって、必要な勉強量は変わってきます

お子さんに合った勉強量を一緒に考え、調整してあげることが大切です。

自宅学習を効果的にする3つのポイント

「家での勉強の仕方がわからない…」「なかなか集中できない…」

そんな悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、効果的な自宅学習の方法を3つご紹介します。

お子さんに合ったレベルの学習を

一番大切なのは、お子さんに合ったレベルの学習をすることです。

成績が上がらない、勉強の仕方がわからない… そんなお子さんの多くは、自分のレベルに合っていない問題集や宿題に取り組んでいることが多いんです。

学校や塾では、少し難しい問題に挑戦するのは良いことですが、自宅学習では、お子さん一人で解けるレベルの問題に取り組むのがおすすめです。

難しい問題ばかり解いていると、勉強が嫌になってしまい、やる気をなくしてしまう可能性があります。
まずは、簡単な問題を繰り返し解くことで、勉強に自信をつけさせ、成功体験を積み重ねさせてあげましょう。

お子さんのレベルに合った教材を選ぶのは難しい… そう感じたら、塾や家庭教師の先生に相談してみましょう。
もし、塾や家庭教師を利用していない場合は、お子さんが「簡単すぎる」と感じるレベルの問題から始めて、徐々に難しい問題に挑戦していくのがおすすめです。

集中できる環境を作る

勉強には、集中力が欠かせません。

気が散ってしまう場所では、なかなか集中できず、せっかく勉強しても身につきません。

リビングや自分の部屋、学校の自習室、図書館など、お子さんが一番集中できる場所を見つけてあげましょう

集中できる環境は、お子さんによって違います。
色々試してみて、お子さんに合った環境を見つけることが大切です。

ただし、自分の部屋は、漫画やゲーム、スマホなど誘惑が多いので、注意が必要です。
もし、自分の部屋で勉強する場合は、気が散るものを手の届かない場所に置くなど、工夫してみましょう

勉強のモチベーションを保つ

勉強のモチベーションを保つのは、大人でも大変なことですよね。
中学生のお子さんにとっては、なおさら難しいことです。

そこでおすすめなのが、中間テストや期末テストで目標を決めることです。
目標があると、どこまで頑張れば良いのかが明確になり、モチベーションを維持しやすくなります

ただし、目標は高すぎると逆効果です。
お子さんの実力に合った、現実的な目標を設定するようにしましょう。

目標を決める際には、塾や家庭教師の先生、学校の先生に相談してみるのも良いかもしれません。

親としてできるサポートって?

お子さんの勉強をサポートしたいけれど、「どこまで関わればいいのかわからない…」「もしかして、過干渉になってる?」

そんな悩みをお持ちのお母様もいらっしゃるのではないでしょうか?

そこで今回は、お子さんの学習を効果的にサポートする方法についてお話しします。

過干渉はNG! 適切な距離感を保つことが大切

お子さんのことを心配する気持ちは大切ですが、過干渉にならないように注意しましょう。

「過干渉にならないためには、具体的にどんなことをすればいいの?」

そう思われるお母様もいらっしゃるかもしれません。
ひとつの目安として、勉強に関しては、親からお子さんに何かを言う必要はない、と考えてみてください。

テストの点数や進路について、あれこれ口出しするのはやめましょう

お子さんが困っていたり、悩んでいたりするときに、親身になって話を聞いてあげることが大切です。

親から言われて勉強しているようでは、なかなかやる気も起きないし、習慣も身につきません。
お子さんの気持ちを尊重し、温かく見守ってあげましょう

勉強しやすい環境を整えてあげよう

親としてできるサポートは、お子さんが勉強に集中できる環境を整えてあげることです。

お子さんに合った塾を探してあげたり、必要な教材を揃えてあげたり、勉強しやすい部屋を用意してあげたり…

お子さんだけでは難しいこと、例えば塾の情報収集などは、親が積極的に行いましょう。
お子さんのために、日頃から情報収集を心がけてみてくださいね。

努力を認め、褒めることが大切

お子さんの勉強に口出しするのはやめましょう、とお伝えしましたが、だからといって、全く無関心でいるのは良くありません。

では、どんな風に接すれば良いのでしょうか?

大切なのは、お子さんの努力を認め、褒めてあげることです。

例えば、お子さんがテストの点数について話してきたときは、
「すごいね! 頑張って勉強したんだね!」
と、点数ではなく、努力した過程を褒めてあげましょう

そうすることで、お子さんは「頑張れば認めてもらえるんだ!」と実感し、次も頑張ろうという気持ちになります。

逆に、点数ばかり褒めてしまうと、プレッシャーを感じてしまったり、良い点数を取れなかったときに隠そうとしてしまうかもしれません。

ご褒美を与える場合も、点数ではなく、努力に対してご褒美をあげましょう。
好きな漫画やご飯など、ちょっとしたことで良いので、頑張りを労ってあげましょう

余計なことは言わない

お子さんの勉強について、あれこれ口出しするのはやめましょう

特に、「勉強したの?」「勉強しなさい」といった言葉は、お子さんのやる気を削いでしまう可能性があります。

言われた方は、イライラしてしまいますよね。

どうしても何か言いたいときは、

「勉強はいつからやるの?」 「今日は何の勉強をするの?」 「勉強が終わったら、デザートでも食べようか」

のように、勉強することを前提とした言い方に変えてみましょう。

お子さんの気持ちを尊重し、自主性を育むことが大切です。

声かけは、本当に難しいものですが、親子で一緒に成長していきましょう。

毎日コツコツ! 継続は力なり

今回は、中学生の平均的な勉強時間と理想の勉強時間、そして効果的な自宅学習の方法についてお話ししました。

お子さんの勉強について、悩んでしまうお母様も多いかもしれません。

でも、安心してください。
大切なのは、毎日コツコツと勉強を続けることです。

周りの子と比べる必要はありません。
お子さんのペースに合わせて、無理のない学習計画を立ててあげましょう。

今回ご紹介した内容を参考に、ぜひ、お子さんに合った勉強方法を見つけてあげてくださいね。

焦らず、お子さんのペースで、一緒に頑張っていきましょう!

もし、気になることや質問があれば、X(旧Twitter)のDMや公式LINE、お問い合わせフォームから、いつでも気軽に連絡してくださいね。

それから、枚方市内で完全個別指導の学習塾も運営しています。
もしお子さんが勉強で困っていることがあれば、ぜひ一度ご相談ください。

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