大阪府立高校で学ぶ選択肢!知的障がい生徒自立支援コース・共生推進教室とは?
高校進学、お子さんのことで悩んでいませんか?
「うちの子は知的障害があるから、支援学校しかないのかな…」
「支援学校以外の選択肢ってあるのかしら…」
そんなふうに思っていらっしゃるお母さんもいるかもしれませんね。
実は、知的な遅れがあっても、普通高校で学べる制度があるんです。
それが「知的障がい生徒自立支援コース」と「共生推進教室」。
あまり知られていないかもしれませんが、大阪府内では10校以上の高校で受け入れをしています。
今回は、この制度について、どんな内容なのか、どんな高校で受けられるのか、といったことを詳しくお伝えしていきますね。
大阪府立高校の知的障がい生徒自立支援コースとは?
最近よく耳にする「インクルーシブ教育」という言葉。
聞いたことはあっても、実際にはどんなことなのか、よくわからない方もいらっしゃるかもしれません。
インクルーシブ教育とは、障がいの有無にかかわらず、すべての子どもたちが共に学び、共に育つことを目指す考え方のことです。
大阪府の公立高校でも、このインクルーシブ教育の考え方に基づいて、知的障がいのある生徒さんが、普通高校で学ぶことができる制度があるんです。
それが「知的障がい生徒自立支援コース」。
2006年からスタートしたこのコース、今では府内に11校もあるんですよ。
以前は、知的障がいのあるお子さんは、特別支援学校高等部へ進学することがほとんどでした。
でも、今では、普通高校で学びたいと希望する生徒さんも増えてきているんです。
知的障がい生徒自立支援コース入学の条件
知的障がい生徒自立支援コースへの入学には、いくつか条件があります。
入学を希望する場合は、次の3つの条件をすべて満たしている必要があります。
- 大阪府内の中学校等を卒業見込みの者
- 療育手帳を所持している者又は児童相談所等の公的機関により知的障がいを有すると判定を受けた者
- 自主的な通学が可能である者
特に②の条件を満たすには、療育手帳の申請や児童相談所への相談が必要になります。
知的障がい生徒自立支援コースへの進学を考えている方は、お早めに児童相談所などに相談することをおすすめします。
知的障がい生徒自立支援コースの入学試験について
知的障がい生徒自立支援コースの入学試験は、一般の入学試験とは少し違います。
一般の入学試験のような学力検査はなく、面接で選考が行われます。
入学試験に必要な資料は、以下の3点です。
- 調査書
- 推薦書
- 自己申告書
「これらの資料をどうやって準備すればいいの?」「どんな点に注意すればいいの?」
そんな疑問をお持ちのお母さんもいるかもしれません。
次からは、それぞれの資料について、詳しく説明していきます。
調査書と推薦書について
調査書と推薦書は、中学校の先生に書いてもらう書類です。
でも、ちょっと注意が必要です!
すべての生徒がこれらの書類を必要としているわけではありません。
知的障がい生徒自立支援コースのある高校を受験したい場合は、11月~12月頃に行われる進路希望調査のときに、担任の先生に伝えておきましょう。
担任の先生に伝えて、進路希望調査もきちんと提出しておけば、あとは学校にお任せで大丈夫です。
自己申告書について
自己申告書は、調査書や推薦書と違って、自分で書く書類です。
令和7年度の入学試験では、自己申告書には次の2種類があります。
- (様式111)自己申告書<特別・能勢分校・帰国生・一般・二次・秋季選抜用>
- (様式112)自己申告書<自立支援・自立支援補充選抜用>
様式111の自己申告書は、1つのテーマについて、原稿用紙1枚半程度の文章を書きます。
様式112の自己申告書は、いくつかのテーマが用意されていて、テーマごとに書いていきます。
文章量は、原稿用紙1枚程度です。
自己申告書を書くときのポイント
自己申告書を書くときは、1人で悩まなくても大丈夫です。
学校の先生や保護者の方と相談しながら書いてもOKです。
また、自己申告書は原則として志願者が作成することになっています。
しかし、記入又は入力にあたっては、志願者が保護者等と相談のうえ、他の者が行ってもよいということになっています。
詳しくは、大阪府のホームページで確認してください。
知的障がい生徒自立支援コースの学習内容
知的障がい生徒自立支援コースでは、一般の高校とは違う方法で授業を行っています。
生徒さんや保護者の方の希望を聞きながら、生徒さんの状況に合わせて、いろいろな授業のやり方を組み合わせているんです。
授業の形態は、主に3つ
- 個別・集団の授業
- サポート教員等の入り込みの授業
- 自立活動
これらの授業を通して、生徒さん一人ひとりに合ったカリキュラムで学習を進めていきます。
具体的には、どんな授業が行われているのか、授業内容について具体的に解説していきます。
個別・小集団の授業
知的障がい生徒自立支援コースならではの、特別な授業形態です。
先生と1対1で行う個別指導や、少人数で行う小集団の授業があります。
小集団の授業でも、10人前後なので、先生に丁寧に教えてもらうことができます。
個別・小集団の授業のポイント
- すべての授業が対象ではなく、主に国語・数学・英語で行われることが多い。
- どの授業で個別指導や小集団の授業が行われるかは、学校によって違います。
より具体的に知りたい場合は入学前に、設置校に確認しておきましょう。
サポート教員等の入り込みの授業
通常のクラスの授業に、サポートの先生が一緒に入ってくれる授業です。
生徒さんの状況に合わせて、先生が横について、困ったことやわからないことがあれば、サポートしてくれます。
サポート教員等の入り込みの授業のポイント
- 主に国語・数学・英語・理科・社会の5教科で行われることが多い。
- 学校によっては、体育や美術、技術家庭科などの実技教科にもサポートの先生が入ってくれる場合があります。
- どの教科に、どんなサポートの先生が入ってくれるかは、学校によって違います。
より具体的に知りたい場合は入学前に、設置校に確認しておきましょう。
自立活動
知的障がい生徒自立支援コースだけの、特別な授業です。
将来、社会で自立して生活できるように、必要な能力を身につけるための授業です。
自立活動の内容例
- SST(ソーシャルスキルトレーニング)
- 農作業、製作作業
- 職場見学や職場体験実習
授業の内容や名前は、学校によって違います。
どんな授業があるのか、気になる方は、設置校のホームページや説明会などでチェックしてみてください。
知的障がい生徒自立支援コースの学習評価について
知的障がい生徒自立支援コースでは、一般の高校とは学習評価の方法が違います。
高校の学習指導要領に基づいた教育課程を編成し、教科・科目ごとに学習目標を設定します。
また、一人ひとりに合わせた個別の指導計画を作成し、その目標をどれくらい達成できたかを基準に評価します。
これを「個人内評価」といいます。
一般的な5段階評価などの数字での評価に加えて、個別の指導計画に基づいた文章での評価も行われます。
知的障がい生徒自立支援コースの卒業証書について
卒業すると、一般の高校と同じ卒業証書がもらえます。
いわゆる「高卒」と同じ扱いになります。
支援学校の場合は、「特別支援学校高等部卒業」という扱いになり、高卒とは異なります。
「高卒」の資格が欲しいと考えている方にとっては、知的障がい生徒自立支援コースを選ぶ大きな理由の一つになるのではないでしょうか。
知的障がい生徒自立支援コースの卒業後の進路
知的障がい生徒自立支援コースでは、1年生のときから、いろいろな施設に見学や実習に行きます。
将来、どんな仕事につきたいのか、どんな場所で働きたいのか、いろいろな経験を通して、生徒さんたちは自分の進路を決めていきます。
卒業後の進路先は?
卒業生の多くは、次のような進路に進んでいます。
- 訓練校
- 就労移行支援事業所
- 自立訓練施設
- 就職
- 進学
どんな仕事をしているの?
実際に、どんな仕事に就いているのか、いくつか例を挙げてみましょう。
- レストランの清掃や調理補助
- パン屋さんでの製造やレジ補助
- 商品の袋詰め作業
- お菓子のシール貼りや梱包作業
- 家電量販店での品出しや梱包、配送作業
- 図書館での本の整理やイベント補助
- 駅や病院の清掃
- 事務作業(名刺作成、データ入力、用紙補充など)
- スーパーでの品出しやレジ打ち
このように、卒業生はさまざまな分野で活躍しています。
就職先は、生徒さん一人ひとりの能力や適性によって大きく異なります。
もし、お子さんの進路について具体的に知りたい場合は、学校説明会などで質問してみることをおすすめします。
知的障がい生徒自立支援コース設置校
2024年現在、大阪府内には、知的障がい生徒自立支援コースを設置している高校が11校あります。
ここでは、それぞれの高校の特徴を簡単にご紹介します。
大阪府立園芸高等学校
2003年から知的障がい生徒自立支援コースが設置されている、歴史ある高校です。
障がいの有無にかかわらず、生徒みんなが生き生きと学び、一緒に高校生活を楽しめるように、さまざまな取り組みが行われています。
2024年度の知的障がい生徒自立支援コースの募集定員は4人です。
- 所在地 〒563-0037 大阪府池田市八王寺2-5-1
- 最寄り駅 石橋阪大前駅から、西へ1.2km(徒歩15分)
自立支援コースの授業について
基本的には、他の生徒さんと同じように、クラスで授業を受けます。
でも、実習や実験など、危ない場面では、先生がサポートしてくれるので安心です。
国語、数学、英語など、支援が必要な難しい教科の授業も、先生が横について教えてくれます。
「生活自立」
自立支援コースだけの特別な授業、「生活自立」。
この授業では、社会に出るために必要なスキルを、いろいろと学ぶことができます。
例えば…
- 正しい言葉遣いやマナー
- きれいな字の書き方
- 洗濯やボタン付け
- 電話のかけ方
- 手紙の書き方
- 野菜作り
- 面接の練習
など、日常生活で役立つ知識やスキルを、しっかりと身につけることができます。
大阪府立阿武野高等学校
阿武野高校では、自立支援コースのことを「ぴあ」と呼んでいます。
英語で「仲間」という意味です。
ぴあの生徒さんは、それぞれのクラスを中心に、他の生徒さんたちと仲良く学び、お互いを理解し合いながら、充実した高校生活を送っています。
2024年度の知的障がい生徒自立支援コースの募集定員は3人です。
- 所在地 〒569-1141 高槻市氷室町3丁目38番1号
- 最寄り駅 JR「摂津富田」から 約1.5km(徒歩約22分)
授業の形態は3つ
ぴあでは、3つの授業形態を組み合わせて、一人ひとりに合ったカリキュラムを作っています。
- 個別授業: 先生と1対1や少人数で行う授業です。主に国語、数学、英語の授業で行われます。
- 入り込み授業: 先生が一緒に授業に参加して、サポートしてくれる授業です。主に美術や体育などの実技教科で行われます。
- 一斉授業: クラスの生徒と一緒に授業を受けます。困ったときは、友達や先生が助けてくれるので安心です。
生活スキルを身につける授業
自立支援コースの生徒さんだけで行う、作業を中心にした授業があります。
この授業では、将来、社会で自立して生活できるように、さまざまなスキルを身につけることができます。
例えば…
- ソーシャルスキルトレーニング
- 農作業
- 手先を使ったものづくり
- 進路を見据えた学習
など、盛りだくさんの内容です。
大阪府立柴島高等学校
柴島高等学校では、知的障がい生徒自立支援コースのことを「アミティエ」と呼んでいます。
「アミティエ」はフランス語で「友情」という意味です。
アミティエの生徒さんは、それぞれ自分のクラスに所属し、クラスメイトと一緒に、学校生活を送ります。
「お互いの違いを認め、ともに成長する」これが、柴島高等学校のモットーです。
自分の気持ちを伝え、周りの人とつながり、お互いに良い影響を与え合いながら、楽しく学校生活を送ることができます。
2024年度の知的障がい生徒自立支援コースの募集定員は3人です。
- 所在地 〒533-0024 大阪府大阪市東淀川区柴島1-7-106
- 最寄り駅 阪急 柴島駅から、約200m(徒歩約3分)
人権教育
柴島高等学校は、創立以来、人権教育に力を入れている高校です。
お互いの違いを認め合い、多様性を大切にすることを重視しています。
自分も周りの人も大切にし、社会の課題に主体的に取り組むことができる人になれるよう、生徒さんの成長をサポートしています。
通級指導教室
柴島高等学校には、高校では珍しい「通級指導教室」があります。
発達に特性のある生徒さん一人ひとりの状況に合わせて、特別な指導を行っています。
自分の良いところを伸ばしながら、自立に必要な力を身につけることができるように、丁寧にサポートしてくれるので安心です。
通級指導教室について、もっと詳しく知りたい方は、以前書いたこちらの記事を参考にしてください。
大阪府立枚方なぎさ高等学校
枚方なぎさ高等学校では、知的障がい生徒自立支援コースのことを「ピア」と呼んでいます。
「ピア」は英語で「仲間」という意味。
同じ高校に通う仲間として、みんなで一緒に成長していってほしい、そんな願いが込められています。
障がいのある生徒さんも、ない生徒さんも、一人ひとりを大切に、寄り添ってくれる学校です。
2024年度の知的障がい生徒自立支援コースの募集定員は4人です。
- 所在地 〒573-1187 大阪府枚方市磯島元町20-1
- 最寄り駅 京阪電鉄「御殿山駅」下車、南へ約700m(徒歩約10分)
自立力育成
自立支援コースの生徒さんだけが受けられる「自立力育成」という授業があります。
ここでは、
- 学校の農園で野菜を育てたり
- 文化祭やイベントで販売する商品を作ったり
- 普段の授業の復習をしたり
- テスト前にテスト勉強をしたり
その他にも、
- 育てた野菜を使った調理実習
- 将来の仕事を見つけるための職場見学や職場体験
など、いろいろなことを経験できます。
部活動や行事にも積極的に参加
文化祭や体育祭などの全ての行事にも、クラスの仲間と一緒に参加できます。
また、部活動も積極的に参加しており
- 陸上部
- 硬式テニス部
- ESS部
- 演劇部
- イラスト部
- パソコン部
- 吹奏楽部 など
数多くある部活動に共に参加し、公式戦や演奏会で活躍しています。
大阪府立八尾翠翔高等学校
八尾翠翔高等学校では、学校生活を通して、社会性を身につけることを大切にしています。
「ともに学び、ともに育つ」
この言葉を胸に、自立支援コースの生徒さんは、約8割の授業を普通科の生徒さんと一緒に学びます。
さまざまな個性を持つ生徒さんたちが、お互いを尊重し、支え合いながら、共に成長していくことを目指しています。
2024年度の知的障がい生徒自立支援コースの募集定員は3人です。
- 所在地 〒581-0885 大阪府八尾市神宮寺3-107
- 最寄り駅 近鉄大阪線・法善寺駅 北へ700m(徒歩約10分)
連絡帳による保護者・クラス担任・支援室の連携
八尾翠翔高校では、連絡帳を使って、学校と家庭でこまめに連絡を取り合っています。
毎日の時間割や行事のお知らせはもちろん、担任の先生や支援室の先生から、お子さんの様子について、詳しいコメントをもらえるので安心です。
お母さんからも、気になることや相談したいことを、先生に伝えることができます。
連絡帳を通して、学校と家庭が協力し合うことで、お子さんの成長をしっかりサポートできます。
校内支援体制の構築
八尾翠翔高校では、先生方が協力して、生徒さん一人ひとりを支える体制が整っています。
例えば、
- 先生方の研修: 全ての先生方が研修を受け、生徒さん一人ひとりの障がいの特性や学習状況を理解した上で、授業を進めてくれます。
- 学年集会: 新学期には学年集会で、障がいについて理解を深め、共に学ぶことの大切さを学びます。
- クラス開き: クラス開きのホームルームでは、自立支援コースの生徒さんの紹介や、保護者の方からの支援依頼などを行い、クラス全体でサポートしていく体制が作られています。
このように、先生方だけでなく、クラスの仲間も一緒に、温かくサポートしてくれます。
大阪府立西成高等学校
西成高校では、「ともに学び、ともに育つ」を合言葉に、生徒一人ひとりの成長を大切にしています。
障がいのある生徒さんも、ない生徒さんも、一緒に学び、一緒に過ごすことで、お互いに成長し、豊かな心を育むことを目標としています。
2024年度の知的障がい生徒自立支援コースの募集定員は3人です。
- 所在地 〒557-0062 大阪府大阪市西成区津守1丁目13−10
- 最寄り駅 南海汐見橋線「津守」駅よりすぐ(徒歩2分)
自立学習
西成高校の自立支援コースでは、生徒さん一人ひとりに合った学習方法で、しっかりと学ぶことができます。
- 個別学習: 先生と1対1で、じっくりと勉強に取り組めます。
- 集団学習: 同じコースの仲間と一緒に、協力しながら学ぶこともできます。
勉強だけでなく、
- 買い物学習: 実際に買い物に行って、お金の計算や商品の選び方を練習
- 調理実習: 学校で育てた野菜を使って、料理を作る
- 模擬実習: 就職に向けて、面接の練習
- 職場実習: 実際の企業で、働く体験
と、さまざまな経験を通して、社会で役立つ知識やスキルを身につけることができます。
教育方針
西成高校では、生徒同士のつながりをとても大切にしています。
普段の授業は、一般のクラスで、他の生徒と一緒に受けることが基本です。
でも、それだけではありません。
社会に出るための準備として、大阪市内外にある、さまざまな施設と連携して、
- 働くためのスキルを身につけたり、
- 日常生活を豊かにするためのスキルを身につけたりするための実習
も行っています。
これらの経験を通して、生徒さんは、社会の一員として、自信を持って生きていく力を育むことができます。
大阪府立松原高等学校
松原高校では、1978年から、障がいのある生徒さんの受け入れが始まりました。
そのきっかけは、なんと地元の中学生たちが「障がいのある仲間と一緒に高校に通いたい!」と、2万人もの署名を集めたことなんです。
こうして、交流生として登校する「準高生」という制度が実現しました。
「準高生」の取り組みは、その後も、多くの人たちの支えによって、受け継がれ、発展していきました。
そして2006年、ついに知的障がいのある生徒さんのための「自立支援コース」が設置されたのです。
2024年度の知的障がい生徒自立支援コースの募集定員は4人です。
- 所在地 〒580-0041 大阪府松原市三宅東3丁目4番1号
- 最寄り駅 近鉄南大阪線 河内松原駅 約2.3km(徒歩約32分)
学校生活のスタイル
松原高校の自立支援コースでは、普通のクラスに所属して、高校生活を送ります。
担任の先生や自立支援コーディネーターの先生が、学校生活全般をサポートしてくれるので安心です。
行事や部活動も、みんなと一緒に参加できます。
授業のスタイルは、大きく分けて3つあります。
- サポートなしの授業: 他の生徒と同じように、クラスで授業を受けます。
- サポートありの授業: 先生が教室に入って、サポートしてくれる授業もあります。
- 個別指導: 先生と1対1での授業や支援生小集団での合同授業もあります。
サポートが必要な授業でも、先生は生徒さんが自分で「困った!」「わからない!」と言えるように、サポートしてくれます。
周りの友達と助け合いながら、自分から積極的に学べるようになることを目標にしています。
自立支援コースの基本方針・特徴
松原高校の自立支援コースには、「仲間の会」という活動があります。
これは、支援コースの生徒さんと一緒に、他の生徒さんたちが交流するための会です。
まずは、お互いに触れ合い、理解し合うことからスタート。
困ったことがあれば、みんなで一緒に悩み、解決策を探していきます。
新入生歓迎会や、お別れ会、ランチ会、夏休みの合宿、地域でのボランティア活動、小中学校との交流など、「仲間の会」では、さまざまな活動を通して、学校の中だけでなく、地域との交流も深めています。
大阪府立堺東高等学校
堺東高等学校では、「ともに学び、ともに育つ」を合言葉に、「フレンドサポート」という取り組みを行っています。
これは、障がいのある生徒も、ない生徒も、一緒に学び、一緒に成長していくための、新しい考え方です。
さまざまな活動を通して、お互いに学び合い、支え合い、心豊かな人になれるように、生徒たちの成長をサポートしています。
2024年度の知的障がい生徒自立支援コースの募集定員は3人です。
- 所在地 〒590-0113 大阪府堺市南区晴美台1丁1番2号
- 最寄り駅 南海高野線 「金剛駅」から、2.8km(徒歩39分)
カリキュラムについて
堺東高校の「フレンドサポート」では、一人ひとりの生徒さんの状況に合わせて、柔軟にカリキュラムを組んでくれます。
「みんなと一緒に学び、成長すること」そして「将来、社会で自立すること」
この2つを目標に、生徒さんの可能性を広げてくれます。
基礎学習をしっかり身につけながら、さまざまな経験を通して、社会で役立つ知識やスキルを、無理なく、楽しく学んでいくことができます。
障がいのある生徒が高等学校で「ともに学ぶ」意義
障がいのある生徒さんが、高校で「ともに学ぶ」ことには、どんな意味があるのでしょうか?
実は、たくさんの良いことがあります。
例えば、
- 周りの人と協力しながら、我慢する力や、諦めずに努力する力が身につきます。
- 自分で考えて行動できる力が身につきます。
- 自分の気持ちを、言葉や態度で表現できる力が身につきます。
- 周りの人と助け合い、一緒に生活していく力が身につきます。
高校には、いろいろな個性を持った生徒さんが集まっています。
そんな中で、毎日いろいろなことを経験することで、障がいのある生徒さんは、「自分は一人じゃないんだ」「もっと頑張ろう!」と、自信や希望を持つことができるんですね。
大阪府立貝塚高等学校
貝塚高等学校は、自立支援コースのある総合学科の高校です。
ここでは、
- 人の話をしっかり聞き、自分の考えをきちんと伝える力
- いろいろなことを調べ、深く考える力
- 自分で決断し、行動する力
を育てることを目標にしています。
生徒一人ひとりが、自信と誇りを持ち、周りの人を理解し、協力し合える、そんな温かい心を育むことを大切にしています。
将来、地域や社会を支え、リーダーとして活躍できる人になれるよう、生徒さんの成長をサポートしています。
2024年度の知的障がい生徒自立支援コースの募集定員は4人です。
- 所在地 〒597-0072 大阪府貝塚市畠中1丁目1-1
- 最寄り駅 南海本線 貝塚駅より 800m(徒歩10分)
学習科目
貝塚高等学校では、大きく分けて、2種類の科目があります。
- 必修科目: 必ず受けないといけない科目です。
- 選択科目: 自分の興味や進路に合わせて、自由に選べる科目です。
これらの授業は、他の生徒と一緒に受けます。
1年生のときは、サポートの先生が付いてくれるので安心です。
学年が上がるにつれて、周りの生徒と協力しながら、自分で学ぶ力を育てるために、サポートの回数を調整していきます。
授業形態
貝塚高校の自立支援コースでは、2つの特別な授業があります。
- 個別学習: 先生と1対1で、自分のペースでじっくり学習できます。
- 小集団学習: 少人数のグループで、仲間と協力しながら学習できます。
これらの授業は、自立支援コースの生徒さんのためだけのものです。
2~8人という少人数制なので、先生に丁寧に教えてもらうことができます。
わからないことがあれば、すぐに質問できるので、安心して学習を進めることができます。
大阪府立桜宮高等学校
桜宮高等学校では、知的障がいのある生徒さんが、将来、社会で自立して暮らしていけるように、一人ひとりに合わせたサポートを行っています。
「ともに学び、ともに育つ」
この言葉を大切に、生徒一人ひとりの個性を尊重しながら、温かい教育を実践しています。
2024年度の知的障がい生徒自立支援コースの募集定員は3人です。
- 所在地 〒534-0001 大阪市都島区毛馬町5-22-28
- 最寄り駅 JRおおさか東線 城北公園通駅(北へ約 800m)(徒歩約10分)
授業形態
桜宮高等学校では、授業は基本的に他の生徒と同じようにクラスで受けます。
ただし、生徒さん一人ひとりの理解度に合わせて、同じ教科でも、違う課題に取り組む場合があります。
また、授業の半分くらいの時間は、サポートの先生がついてくれるので、わからないことがあっても安心です。
コネットルーム
桜宮高校には、「コネットルーム」という、誰でも自由に使える特別な教室があります。
「コネット」は「心のネットワーク」という意味です。
自立支援コースの生徒さんは、毎朝ここで先生と顔を合わせて、一日の予定や体調を確認してから、授業が始まります。
先生や友達と話すことで、自然と挨拶や言葉遣いを覚えることができます。
コミュニケーション能力を育む、大切な場所となっています。
大阪府立東淀工業高等学校
東淀工業高等学校は、ものづくりに力を入れている工業高校です。
ここでは、ものづくりを通して、生徒さんが「生きる力」を身につけることができるように、心を育む教育に取り組んでいます。
その一環として、平成18年度に知的障がい生徒自立支援コースが設置されました。
このコースでは、知的障がいのある生徒さんが、将来、社会で自立して暮らしていけるように、一人ひとりのニーズに合わせたサポートを行っています。
2024年度の知的障がい生徒自立支援コースの募集定員は3人です。
- 所在地 〒532-0031 大阪府大阪市淀川区加島1-52-81
- 最寄り駅 JR加島駅から800m(徒歩10分)
授業形態について
東淀工業高等学校では、授業は基本的に他の生徒と一緒にクラスで受けます。
でも、生徒さんの状況や得意・不得意に合わせて、授業の内容が変わったり、個別で授業を受けたりすることもあります。
一人ひとりのペースに合わせて、丁寧に教えてもらえるので安心です。
就業体験
東淀工業高等学校では、将来、社会で自立して働けるように、さまざまな取り組みを行っています。
その一つが「就業体験」です。
企業や障がい者支援施設などで、実際に働く体験をすることで、働くことの大変さや喜びを学ぶことができます。
また、ビジネスマナー講座などを通して、社会人としてのマナーやルールを身につけることもできます。
これまでの就業体験先は
- 市場体験
- 機械部品製造関連企業
- 鋼材加工関連企業
- ビルメンテナンス関連企業
- 障がい者センター
就業体験を通して、生徒さんは、自分の将来について、より具体的に考えることができるようになります。
大阪府立高校の共生推進教室とは?
大阪府では、すべての子どもたちが「ともに学び、ともに育つ」ことを目標に、一人ひとりの状況に合わせた教育を進めています。
公立高校でも、さまざまなサポートが必要な生徒さんが、たくさん学んでいます。
その中で、「共生推進教室」という教室を知っていますか?
これは、知的障がいのある生徒さんが、他の生徒さんたちと一緒に学び、お互いを理解し合いながら成長していくための教室です。
2006年に創設され、2024年時点では府内に10校もあります。
この制度のおかげで、知的障がいのあるお子さんは、特別支援学校高等部や高等支援学校だけでなく、「共生推進教室」のある高校に進学するという選択肢も増えました。
共生推進教室への入学の条件
共生推進教室への入学には、いくつか条件があります。
知的障がい生徒自立支援コースと同じ応募資格です。
お子さんの入学を希望される場合は、以下の3つの条件をすべて満たしているか確認してくださいね。
- 大阪府内の中学校等を卒業見込みの者
- 療育手帳を所持している者又は児童相談所等の公的機関により知的障がいを有すると判定を受けた者
- 自主的な通学が可能である者
特に2番目の条件を満たすには、療育手帳の申請や児童相談所への相談が必要になります。
共生推進教室への進学を考えている方は、お早めに児童相談所などに相談することをおすすめします。
共生推進教室への入学試験について
共生推進教室の入学試験は、知的障がい生徒自立支援コースと同じです。
試験内容は、面接のみで、学力検査はありません。
入学試験に必要な書類は、以下の3点です。
- 調査書
- 推薦書
- 自己申告書
これらの書類については、知的障がい生徒自立支援コースの入学試験と同じ扱いとなります。
詳しくは、先ほどご紹介したページをご覧ください。
共生推進教室の学習内容
共生推進教室では、知的障がい生徒自立支援コースと同じように、生徒さん一人ひとりに合わせた授業を行っています。
授業の形態は、主に次の3つです。
- 個別・集団の授業
- サポート教員等の入り込み授業
- 自立活動
具体的な授業内容については、知的障がい生徒自立支援コースと同じなので、先ほどご紹介したページをご覧ください。
共生推進教室と高等支援学校の連携
共生推進教室では、週に4日は高校の授業を受け、他の生徒と一緒に学校生活を送ります。
学校行事や部活動にも参加できるので、他の生徒と同じように高校生活を満喫できます。
週に1日は、高等支援学校に通い、将来働くために必要な知識やスキルを学びます。
高等支援学校の生徒さんとは、交流行事や学校行事、そして昼休みなどの時間を通して、交流を深め、お互いを理解し合うことができます。
共生推進教室の学習評価について
共生推進教室では、一般の高校とは学習評価の方法が少し違います。
一人ひとりの生徒さんの状況に合わせて、特別な教育課程を編成し、教科・科目ごとに学習目標を設定します。
そして、個別の指導計画を作成し、その目標をどれくらい達成できたかを基準に評価します。
これを「個人内評価」といいます。
評価は、特別支援学校と同じように、基本的に文章で表されます。
一般的な高校のような5段階評価などの数字での評価ではありません。
共生推進教室のクラスの所属について
共生推進教室に入学すると、共生推進教室に所属することになります。
同時に、その教室を設置している高校のクラスにも所属することになります。
少しややこしいのですが、学籍としては、高等支援学校に所属することになります。
一般の高校との大きな違いは、「特別支援教育就学奨励費」という制度を利用できることです。
この制度について詳しく知りたい方は、高等支援学校の先生に聞いてみたり、文部科学省のホームページで調べてみてくださいね。
共生推進教室の卒業証書について
共生推進教室を卒業すると、高等支援学校の卒業証書がもらえます。
それと同時に、共生推進教室を設置している高校からも、一緒に学んだ証として、証書が発行されます。
ただし、知的障がい生徒自立支援コースとは違って、「高卒」と同じ扱いにはなりません。
高等支援学校を卒業しても、高卒と同じように扱ってくれる場合も多いですが、大学に進学したいときや、就職するときに、「高卒」の資格が必要になることがあります。
なので、進路については、事前にしっかりと確認しておくことが大切です。
共生推進教室の職場実習や卒業後の進路
共生推進教室では、1年生のときから、実際に企業に行って、職場見学や職場体験、職場実習を行います。
いろいろな仕事を体験することで、働くことのイメージを膨らませ、社会で生きていくために必要な力を育みます。
どんな場所で実習するの?
- 福祉施設(高齢者デイサービス・老人ホーム)
- 流通(スーパーマーケット・倉庫)
- 販売
- 事務補助
- 製造(工場)
- 外食産業
- 清掃(ビルメンテナンス・社内清掃)
- 特例子会社(製造・清掃・事務補助)
その他にも、大阪府の庁舎で働く体験をしたり、就労移行支援事業所で実習を受けたりすることもできます。
卒業後は、どんな仕事に就けるの?
- 高齢者介護補助
- 清掃
- 製造
- 販売
- 事務補助
- 商品管理
など、さまざまな仕事に就くことができます。
どんな仕事に就けるかは、生徒さん一人ひとりの能力や適性によって異なります。
大阪府内にある共生推進教室の設置校
2024年現在、大阪府内には、共生推進教室を設置している高校が10校あります。
それぞれの高校には、どんな特徴があるのでしょうか?
詳しく紹介していきます。
大阪府立千里青雲高等学校
千里青雲高校には、高等支援学校の共生推進教室が設置されています。
共生推進教室に通う生徒さんのことを、千里青雲高校では「フレンド生」と呼んでいます。
フレンド生は、たくさんの仲間と一緒に、高校生活を送ります。
授業や学校行事、クラスの活動、部活動など、さまざまな活動を通して、自立心や社会性を育んでいきます。
フレンド生たちは、毎日、楽しく学校生活を送っています。
2024年度の共生推進教室の募集定員は3人です。
- 所在地 〒560-0084 豊中市新千里南町1-5-1
- 最寄り駅 地下鉄千里中央駅下車、南西1.2km(徒歩約15分)
学習形態
千里青雲高校のフレンド生は、多くの授業を総合学科の生徒と一緒に受けます。
授業についていけないときは、先生や学習サポーターがサポートしてくれるので安心です。
フレンド生だけの授業では、基礎学力をしっかりと身につけることができます。
先生がていねいに教えてくれるので、わからないことがあっても大丈夫です。
自立活動
フレンド生は、生活力を身につけるための、さまざまな活動をしています。
週に一度、火曜日には、とりかい高等支援学校に行って、将来働くために必要な授業を受けます。
また、将来の仕事を見つけるために、企業などに職場見学や職場実習に行くこともあります。
実習期間は1週間から2週間程度です。
さまざまな経験を通して、社会で生きていく力を身につけていきます。
大阪府立北摂つばさ高等学校
北摂つばさ高校には、「ルミナス」という愛称の共生推進教室があります。
ルミナスの生徒さんは、週に一度、火曜日に、とりかい高等支援学校で授業を受けます。
それ以外の日は、北摂つばさ高校の生徒と一緒に、授業を受けたり、学校行事や部活動に参加したりします。
ただし、一部の授業は、ルミナス教室で行われます。
2024年度の共生推進教室の募集定員は3人です。
- 所在地 〒567-0848 大阪府茨木市玉島台2番15号
- 最寄り駅 阪急「南茨木」駅・モノレール「南茨木駅」から東へ約2 ㎞(徒歩約30分)
ユネスコ・スクール
北摂つばさ高校は「ユネスコスクール」に認定されているって知っていますか?
ユネスコスクールって、なんだか難しそうな名前ですが、簡単に言うと、「世界中の人々が仲良く暮らせるように、教育や科学、文化を通して、平和な世界を作るために活動している学校」のことです。
北摂つばさ高校では、
- 地域の人たちと協力して、福祉や環境問題に取り組んだ
- 国際理解を深めるための活動を行った
- 震災復興支援のボランティア活動を行った
と、さまざまな活動をしています。
これらの活動が、ユネスコの目的と一致していることから、2012年にユネスコスクールに認定されました。
ユネスコスクールに認定されたことで、世界中の学校と交流したり、情報を共有したりすることができるようになりました。
国際交流
北摂つばさ高校では、国際交流にも力を入れています。
世界中の高校生と交流することで、言葉や文化の違いを学び、コミュニケーションの大切さを実感することができます。
最近では、こんな交流がありました。
- タイの高校と姉妹校になり、生徒同士が交流しました。
- タイの生徒を受け入れて、ホームステイを体験しました。
- 台湾の高校と、お互いの学校を訪問したり、修学旅行で交流したりしました。
- 韓国の高校と、オンラインで交流しました。
国際交流を通して、世界に対する視野を広げ、グローバルな視点を育むことができます。
大阪府立芦間高等学校
芦間高等学校は、2002年に開校した総合学科の高校です。
生徒さんは、自分の進路や個性に合わせて、自由に科目を選んで、いきいきと学校生活を送っています。
2010年には、高等支援学校の共生推進教室が設置されました。
共生推進教室では、たくさんの仲間と学び、行事や部活動など、さまざまな経験を通して、自立心や社会性を育んでいきます。
将来、社会で活躍できる人材を育成することを目指しています。
2024年度の共生推進教室の募集定員は3人です。
- 所在地 〒570-0096 大阪府守口市外島町1番43号
- 最寄り駅 Osaka Metro・谷町線「守口」駅から北へ400m(徒歩約5分)
Breeze(共生推進教室)
芦間高校の共生推進教室には、「Breeze(ブリーズ)」という愛称があります。
「Breeze」は「そよ風」という意味。
障がいの有無にかかわらず、みんながそよ風のように、心地よく過ごせるように、という願いが込められています。
Breezeには、次のような特徴があります。
- ともに学び、ともに育つ」教育を進めています。
- 生徒のニーズに合わせて、学校生活を円滑に進める上で必要な支援を行っています。
- 学ぶ楽しさと喜びを大切にしながら、基礎的な学力や基本的生活習慣の向上をめざしています。
- 高等支援学校での学習や職場実習を通じて、就労と社会生活への支援を行っています。
選択授業
芦間高校では、1年生のときは、芸術の科目以外は、みんな同じ授業を受けます。
2年生と3年生になると、必修科目以外は、120以上もあるたくさんの科目の中から、自分の興味や関心に合わせて、自由に授業を選ぶことができます。
例えば、
- 国語表現
- 楽しい数学
- スクリーン英語
- ワープロ研究
- 日本の文化と歴史
- 絵手紙入門
- 実用書
- 合唱・合奏
- 陶芸
- 新素材制作
- クラフトデザイン
- 服飾手芸
- 福祉基礎
- 手話
- カウンセリング入門
- 和太鼓入門
などなど、自分の「好き」や「得意」を伸ばせる、バラエティ豊かな授業がたくさんあります。
大阪府立緑風冠高等学校
緑風冠高校の共生推進教室では、週に1回、枚方市にある「むらの高等支援学校」で、将来働くために必要な授業を受けます。
それ以外の日は、緑風冠高校の生徒と一緒に、授業を受けたり、学校行事や部活動に参加したりします。
さまざまな経験を通して、社会性や協調性を育み、豊かな高校生活を送ることができます。
2024年度の共生推進教室の募集定員は3人です。
- 所在地 〒574-0072 大阪府大東市深野4-12-1
- 最寄り駅 JR片町線(学研都市線)野崎駅から1.2km(徒歩約16分)
愛称「ヒカリ教室」ついて
緑風冠高校の共生推進教室は、「ヒカリ教室」という素敵な名前で呼ばれています。
この名前には、
- 障がいのある生徒さんが、のびのびと学校生活を送り、自分らしく輝いてほしい
- 他の生徒さんたちにとっても、助け合い、支え合うことの大切さを学ぶ、希望の光のような存在になってほしい
そんな願いが込められています。
「ヒカリ教室」での取り組み
大きく分けて、4つの取り組みがあります。
- 多くの授業は、他の生徒とともに受けます。必要に応じて、教員や学習サポーターが付き添い、支援します。
- ヒカリ教室に通う生徒だけの少人数・個別授業もおこないます。英語と数学の授業で基礎学力の向上をめざし、SST(ソーシャルスキルトレーニング)や清掃、農園作業学習等の授業(自立活動)を通して「社会的に自立するための力」を身につけます。
- 週一日(毎週火曜日)、むらの高等支援学校に行き、職業に関する授業を受けます。
- 将来の就労に向けて、職場実習に一週間から二週間程度参加します。
大阪府立枚岡樟風高等学校
枚岡樟風高等学校では、「ともに学び、ともに育つ」を合言葉に、一人ひとりの生徒を大切にしています。
生徒さんの個性や特性に合わせて、学習や生活をサポートしてくれるので、安心して学校生活を送ることができます。
勉強はもちろん、基本的な生活習慣を身につけることも、丁寧にサポートしてくれます。
さらに、たまがわ高等支援学校と連携して、将来の就労に向けて、必要な知識やスキルを学ぶことができます。
2024年度の共生推進教室の募集定員は3人です。
- 所在地 〒579-8036 大阪府東大阪市鷹殿町18番地1号
- 最寄り駅 近鉄(難波線・奈良線)「瓢箪山駅」下車より900m(徒歩約12分)
進路指導
枚岡樟風高等学校の共生推進教室では、将来の進路について、しっかりと考えていくために、1年生のときから職場実習があります。
年間を通して、さまざまな活動を通して、働くことについて学んでいきます。
年間の活動予定は、
学年 | 時期・内容 | |
---|---|---|
1年次 | 6月 職場実習(3日間) 近隣事業所 7月 職場見学 近隣企業 11月 職場実習(1週間)府下の企業 | |
2年次 | 6月 職場実習(2週間)府下の企業 10月 職場実習(2週間)府下の企業 | |
3年次 | 6月 職場実習(2週間)府下の企業 10月 職場実習(2週間)府下の企業 | |
就労先例
枚岡樟風高等学校の共生推進教室では、これまで多くの卒業生が、さまざまな企業に就職しています。
これまでの就職先例
- トヨタカローラ浪速
- 東陽運輸株式会社
- イオン
- JR西日本メンテック
- コスモスケアサービス
- ライフ
- 阪急オアシス
- コノミヤ
- 株式会社ワーコム(事務)
大阪府立金剛高等学校
金剛高校には、2015年から「共生推進教室」が設置されました。
南河内地区では初めての共生推進教室です。
ここでは、障がいのある生徒も、ない生徒も、一緒に学び、仲良くなることで、地域で、そして社会で、自立して生きていくための力を育んでいます。
2024年度の共生推進教室の募集定員は3人です。
- 所在地 〒584-0071 大阪府富田林市藤沢台2丁目1番1号
- 最寄り駅 南海高野線の大阪狭山市駅より、2.0km(徒歩約27分)
教育方針
金剛高校の共生推進教室では、次の3つを大切にしています。
- 「ともに学び ともに育つ」教育を推進する。
- 生徒の教育的ニーズを把握し、必要な支援を行う。
- 集団のなかで生活する力をつけるため、自立心や社会性、自尊感情等の向上を図る。
職場実習先と進路先
金剛高校の共生推進教室では、1年間で2回、2週間ずつ、職場実習を行います。
実習先は、地域のお店や企業と連携しているので、実際に働く姿を間近で見ることができます。
職場実習先としては
- 関西スーパー金剛店
- イオン金剛東店
- ライフ北野田店、滝谷店
- コノミヤ富田林店
- ダイエーイオン藤井寺店
- ウエルシア津々山台店
- ココカラファイン向陽台店
- モリ工業
- くら寿司
- 喜志菊水苑
- ベストライフ
- 陽だまりの丘
- 古本市場
- オートバックス
- エディオン
- 上新電機
- 就労移行支援事業所 など
卒業生は、次のような場所で働いています。
- ライフコーポレーション滝谷店
- ライフコーポレーション羽曳野店
- ナカバヤシ株式会社
- イオン金剛東店
- イオン金剛店
- 昭和スプリング
- ウェルシア津々山台店
職場実習や卒業後の進路先は、生徒さんの個性や適性によって、さまざまです。
自分に合った仕事を見つけるために、先生や周りの人と相談しながら、積極的にチャレンジしていきましょう。
大阪府立信太高等学校
信太高校の共生推進教室では、他の生徒と同じように、学校行事や部活動に参加することができます。
授業も、普通科の生徒と一緒に受けられます。
もし、授業についていけない場合は、個別にサポートしてもらえるので安心です。
将来は、自分に合った仕事に就けるように、しっかりとサポートしてもらえます。
2024年度の共生推進教室の募集定員は3人です。
- 所在地 〒594-0081 大阪府和泉市葛の葉町3-6-8
- 最寄り駅 南海本線「北助松」駅下車 東へ1.1km(徒歩約14分)
授業形態について
信太高校の共生推進教室では、ほとんどの授業を他の生徒と一緒に受けます。
もし、授業中に困ったことがあれば、先生や学習サポーターがサポートしてくれるので安心です。
共生推進教室の生徒だけの少人数授業もあります。
ここでは、読み書きや計算など、社会で生活していくために必要な基礎学力を、しっかりと身につけることができます。
その他にも、社会で自立して生きていくために必要な力を身につけるための「自立活動」という授業もあります。
進路について
信太高校の共生推進教室では、卒業後は、ほとんどの生徒が就労を目指します。
在学中には、さまざまな企業で実習を体験することができます。
信太高校のネットワークや、すながわ高等支援学校、地域の支援機関と協力して、生徒さん一人ひとりの希望や適性に合った仕事を見つけることができるよう、丁寧にサポートしてくれるので安心です。
大阪府立久米田高等学校
久米田高校には、高等支援学校の共生推進教室があります。
週に4日は久米田高校で、他の生徒と一緒に、先生方のサポートを受けながら勉強します。
週に1日は、すながわ高等支援学校で、将来、仕事に就くために必要な知識や技能を学びます。
さらに、年に1~2回、1~2週間ほど、地元の企業などで職場実習を体験することができます。
2024年度の共生推進教室の募集定員は3人です。
- 所在地 〒596-0822 岸和田市額原町1100
- 最寄り駅 JR下松駅から500m(徒歩約7分)
学校生活
久米田高校の共生推進教室では、4日のうち3分の2くらいは、他の生徒と一緒に教室で授業を受けます。
授業の内容によっては、サポートの先生が一緒に授業に入ってくれることもあります。
残りの3分の1の時間帯は、「基礎学習室」などで、個別にサポートを受けながら勉強します。
クラスで受けた授業の予習や復習をしたり、社会で自立して生きていくために必要なことを勉強したりします。
英語と数学は、この個別支援の時間に勉強します。
もちろん、何でもかんでも先生に頼るのではありません。
自分でできることは、自分でやるのが基本です。
授業の中で、自分ができることを見つけて、積極的にチャレンジすることが大切です。
「わからない」「できない」と諦めずに、コツコツ努力することで、将来、社会に出て、自分の力で生きていくための力が身につきます。
職場実習 ・就職先について
久米田高校の共生推進教室では、職場実習に力を入れています。
1年生で1回、2年生で2回、3年生でも2回程度、企業で1週間の実習を行います。
高等支援学校で学んだことを活かして、実際に職場で、いろいろな仕事に挑戦します。
最初は難しいと感じることもあるかもしれません。
でも、最後までやり遂げて、周りの人に褒めてもらえると、大きな自信につながります。
そうやって、少しずつ自信をつけていった先輩たちは、介護施設、スーパー、飲食店、事務職、食品工場、スポーツ施設の管理部門など、さまざまな場所で活躍しています。
大阪府立東住吉高等学校
東住吉高校は、普通科と芸能文化科がある、ちょっとユニークな高校です。
この高校では、「将来の夢を叶えること」と「楽しい高校生活を送ること」、この両方を大切にしていて、「二兎を追う」ことを目標に掲げています。
夢に向かって頑張る活気に満ちた学校です。
2020年度には、共生推進教室も設置されました。
共生推進教室でも、もちろん「二兎を追う」ことを目標にしています。
将来、社会で自立して生きていけるように、必要な力を身につけながら、たくさんの仲間と出会い、学校行事や部活動など、さまざまな経験を通して、充実した高校生活を送ることができます。
2024年度の共生推進教室の募集定員は3人です。
- 所在地 〒547-0033 大阪市平野区平野西2-3-77
- 最寄り駅 近鉄南大阪線・針中野駅から、東約900m。(徒歩約11分)
授業形態や考査・成績・進級について
東住吉高等学校の共生推進教室では、大きく分けて、2つのタイプの授業があります。
- 教室で普通科の生徒とともに受ける授業(支援サポートあり/なし)
- 共生生徒のみで受ける小集団での授業
テストや成績、進級については、以下のようになっています。
- 考査は小集団授業の科目を中心に実施(別問題や持ち込み可などの工夫・配慮あり)
- 成績は個別の指導計画に基づく個人内評価
- 支援学校籍なので、高校の「単位認定」はない
就労に向けて
学校の中で、働くための練習をしたり、実際の職場で実習したりする機会があります。
学年 | 校内実習・現場実習年間計画 |
---|---|
1年 | 6月 校内作業実習(なにわ) 7月 校内作業実習(東住吉) 12月 現場実習 |
2年 | 7月 校内作業実習(東住吉) 9月 現場実習① 1月 現場実習② |
3年 | 随時 現場実習 |
さらに、将来の選択肢を広げるために、色々な取り組みをしています。
- 企業見学会:色々な会社を見学して、働くイメージを膨らませることができます。
- 訓練校見学会:職業訓練校ってどんなところ?どんなことを学べるの? 実際に見て知ることができます。
- 進路懇談:先生や保護者の方とじっくり話し合って、将来の進路を決めていくことができます。
大阪府立今宮高等学校
今宮高等学校は、「学力を伸ばし、自分が目指す進路に立ち向かおう!お互いの個性を認め合い、自らの言葉や行動で表現できるようになろう!」という目標を掲げている高校です。
総合学科では、幅広い知識を身につけながら、一人ひとりが自分の夢を実現できるよう、サポート体制が充実しています。
2024年度の共生推進教室の募集定員は3人です。
- 所在地 〒556-0013 大阪市浪速区戎本町2-7-39
- 最寄り駅 JR大阪環状線 新今宮駅から300m(徒歩約4分)
共生推進教室の特徴
今宮高等学校の共生推進教室では、下記の4つの特徴があります。
- 多様性を重んじる校内風土のもと、生徒自治会が中心となって「ともに学ぶ」場を創造していきます。
- 総合学科の特徴を活かして、2年生から多様な科目を選択できます。
- 交通の便がよく、本校である「なにわ高等支援学校」への移動にも便利です。
- 部活動が活発で、放課後も充実した学校生活が送れます。
共生推進教室生の学校生活
今宮高等学校の共生推進教室での学校生活には、下記の3つの特徴があります。
- 基本的に今宮高校の生徒と同じ学校生活を送りますが、週に1回(火曜日)は「なにわ高等支援学校」にスクーリングに通い、「職業に関する専門教科等」の授業を受けます。
- 今宮高校での授業は、今宮高校の生徒と共に学びますが、必要に応じて教員や学習サポーターがついて授業を受けます。また、1年生は週に8時間程度は共生推進教室生だけの少人数授業(「自立活動」や「共生国語」「共生数学」など)を受けます。評価は、個別の指導計画にもとづいて個人内評価します。2年生では週に13時間、3年生では18時間程度の選択科目があります。
- 卒業後の社会的自立をめざし、スクーリング以外にも職場見学・実習などを1年生から体験します。
このように、今宮高校の共生推進教室では、将来の自立に向けて、必要な知識やスキルを身につけながら、充実した高校生活を送ることができます。
知的障がい生徒自立支援コース・共生推進教室の違い
知的障がい生徒自立支援コースと共生推進教室。
どちらも、知的障がいのある生徒さんが、一般の高校で学べる制度です。
でも、「どんな違いがあるの?」「うちの子には、どっちが合っているの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。
そこで、今回は、この2つの制度の違いをわかりやすくまとめてみました。
ぜひ、参考にしてください。
内容 | 知的障がい生徒自立支援コース | 共生推進教室 |
---|---|---|
応募資格 | 大阪府内の中学校等を卒業見込みの者 療育手帳を所持している者又は児童相談所等の公的機関により知的障がいを有すると判定を受けた者 自主的な通学が可能である者 | 大阪府内の中学校等を卒業見込みの者 療育手帳を所持している者又は児童相談所等の公的機関により知的障がいを有すると判定を受けた者 自主的な通学が可能である者 |
入学試験 | 調査書 推薦書 面接 | 調査書 推薦書 面接 |
授業形態 | 個別・集団の授業 サポート教員等の入り込み授業 自立活動 | 個別・集団の授業 サポート教員等の入り込み授業 自立活動 |
クラスの所属 | 高等学校のクラス | 共生推進教室 高等支援学校のクラス |
教室 | 高等学校 | 週4日 高等学校 週1日 高等支援学校 |
学習評価 | 5段階評価 文章表記 | 文章表記 |
卒業証書 | 高等学校の卒業証書 | 高等支援学校の卒業証書 |
知的障がい生徒自立支援コースと共生推進教室の共通点
知的障がい生徒自立支援コースと共生推進教室には3つの共通点があります。
- 応募資格
- 入学試験
- 授業形態
これらは、どれも同じ内容です。
つまり、応募資格さえ満たしていれば、どちらの制度を選んでもOKということになります。
入学試験も同じなので、もし、どちらにしようか迷っている場合でも、とりあえず書類等の準備を進めておけば、大丈夫です。
知的障がい生徒自立支援コースと共生推進教室の相違点
知的障がい生徒自立支援コースと共生推進教室は、共通点も多いこの2つの制度ですが、異なる点もあります。
主な違いは、以下の4点です。
- クラスの所属
- 教室
- 学習評価
- 卒業証書
特に、2番目と4番目は、大きな違いと言えるでしょう。
これらの違いをよく理解した上で、お子さんに合った制度を選んであげることが大切です。
では、2番目と4番目の違いについて、もう少し詳しく解説していきます。
教室
知的障がい生徒自立支援コースでは、普段は高校の教室で、他の生徒と一緒に授業を受けます。
科目によっては、別の教室で、先生と1対1で授業を受けたり、少人数で授業を受けたりすることもあります。
共生推進教室では、週に4日は、知的障がい生徒自立支援コースと同じように、高校の教室で授業を受けたり、共生推進教室で個別に授業を受けたりします。
しかし、週に1日は、高等支援学校に行って、専門的な授業を受けます。
共生推進教室では、知的障がい生徒自立支援コースよりも、働くことに重点を置いたカリキュラムになっています。
もちろん、知的障がい生徒自立支援コースでも、働くためのサポートをしてくれる高校はたくさんあります。
ですが、より専門的に、働くための勉強をしたい場合は、共生推進教室の方が合っているかもしれません。
反対に、知的障がい生徒自立支援コースのメリットは、働くことだけでなく、大学や専門学校への進学もサポートしてくれる高校があることです。
もし、大学や専門学校への進学も考えている場合は、知的障がい生徒自立支援コースの方が合っているかもしれません。
卒業証書
知的障がい生徒自立支援コースでは、入学した高校の卒業証書がもらえます。
これは、一般の高校を卒業した場合と同じ「高卒」の資格です。
一方、共生推進教室では、通っている高校ではなく、高等支援学校の卒業証書がもらえます。
これは、「高卒」とは扱いが少し違います。
就職や進学の際に、注意が必要な場合があります。
例えば、就職する場合、募集条件に「高卒以上」と書かれていると、応募できないことがあります。
大学への進学については、高等支援学校を卒業しても、入学資格はあります。
しかし、大学によっては、入学試験を許可しない場合があります。
就職については、高等支援学校で専門的な知識や技能を学ぶことができるので、それほど心配はいりません。
しかし、進学については、不利になる可能性があるので、注意が必要です。
もし、お子さんが大学に進学する可能性がある場合は、知的障がい生徒自立支援コースの方が良いかもしれません。
逆に、就職して働くための専門的な知識や技能をしっかり身につけたい場合は、共生推進教室の方が良いかもしれません。
知的障がい生徒自立支援コース・共生推進教室をより詳しく知りたい場合は?
知的障がい生徒自立支援コースと共生推進教室について、もっと詳しく知りたい!
そんなときは、どうすればいいのでしょうか?
確実な情報を得るには、次の2つの方法があります。
- 大阪府教育委員会に問い合わせる
- 設置校や中学校に問い合わせる
シンプルですが、これが一番確実で、正しい情報を得る方法です。
大阪府教育委員会に問い合わせる
やっぱり、一番確実な情報を知りたいと思ったら、大阪府教育委員会に聞いてみるのがおすすめです。
「教育委員会って、なんだか難しそう…」「問い合わせにくい…」
そう思っている方もいるかもしれませんが、
教育委員会は、私たちの味方です。
わからないことや知りたいことがあれば、遠慮なく、どんどん質問してみましょう。
知的障がい生徒自立支援コースについて知りたい場合は、高等学校課に、共生推進教室について知りたい場合は、支援教育課に問い合わせてみてくださいね。
大阪府教育委員会のホームページにも、知的障がい生徒自立支援コースや共生推進教室に関する情報が掲載されています。
気になる方は、ぜひチェックしてみてください。
リーフレット 高等学校における「ともに学び、ともに育つ」教育の推進 ~知的障がい生徒自立支援コース・共生推進教室について~
設置校・中学校に問い合わせる
大阪府教育委員会に問い合わせる以外にも、もっと具体的な情報を知りたい場合は、実際に知的障がい生徒自立支援コースや共生推進教室を設置している高校に直接聞いてみるという方法もあります。
これらの高校では、年に数回、説明会を開催しています。
学校によっては、個別に相談できる機会を設けているところもあるので、
気になる高校があれば、早めにホームページなどで日程を確認しておきましょう。
また、今通っている中学校の先生に相談してみるのも良いでしょう。
先生なら、お子さんのことをよく理解しているので、的確なアドバイスをもらえるかもしれません。
もちろん、すべての先生が、知的障がい生徒自立支援コースや共生推進教室について、詳しい知識を持っているわけではありません。
しかし、最近は、支援教育コーディネーターという支援教育に詳しい先生を配置している学校も増えているので、ぜひ、いろいろな先生に相談して、情報収集をしてみましょう。
もし、知的障がい生徒自立支援コースや共生推進教室への進学を希望する場合は、中学校の先生にも協力してもらう必要があります。
入学願書や調査書など、必要な書類を準備してもらうために、早めに先生に相談しておくことをおすすめします。
高校進学の選択肢の一つとして
お子さんの高校進学、いろいろと悩んでしまいますよね。
「知的障がいがあるから、支援学校しかないのかな…」
そう思っていらっしゃる方もいるかもしれません。
でも、実は、選択肢はそれだけじゃないんです。
知的障がい生徒自立支援コースや共生推進教室も、お子さんの進路の選択肢の一つとして、ぜひ考えてみてほしい制度です。
もちろん、支援学校に比べると、メリットもあれば、デメリットもあります。
お子さんに合っているかどうかは、実際に進学してみないとわからない部分もあるでしょう。
だからこそ、事前にしっかりと情報収集をして、準備しておくことが大切です。
お子さんの将来のために、一緒に納得のいく進路選択をしていきましょう。
今回の記事が、少しでも参考になれば幸いです。
もし、気になることや質問があれば、公式LINEやホームページのお問い合わせフォームから、いつでも気軽に連絡してください。
それから、枚方市内で完全個別指導の学習塾も運営しています。
もし、お子さんが勉強で困っていることがあれば、ぜひ一度ホームページをご覧ください。